どうも!
管理人です!
今回は管理人が、競走馬の育成牧場で働いていたときの話です。
今はサラリーマンをやっているわけですが、5年間くらい北海道の日高地方の牧場にいたんです。
ディープインパクトとかオグリキャップ、ハルウララとか、名前は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
そんな世界にいたときの話です。
目次
育成牧場ってどんなところなの?
子馬が生まれて育てるのが生産牧場と呼ばれるところです。
母馬を飼育し、出産に立ち会い、子馬を育てる…
牧場と聞くと、こういうのを思い浮かべるんじゃないかなって思います。
そして、競走馬として本格的にトレーニングを行ってレースに出すのがトレ―ニングセンタ―。
レースに出走する馬たちが、日々鍛錬に励んでいます。
その中間の役割を担うのが、管理人が働いていた〝育成牧場”の仕事です。
そもそも、競馬のレースで走る馬って最初から人が乗れるわけじゃないんです
元々は動物ですから、人が乗れるように色々と教え込む必要があるんですね。
これを馴致と呼ぶんですが、管理人は人を乗せるように教えて、ある程度の段階まで調教する仕事をしていました。
成長して、トレーニングを積むと、競馬のレースが近づきますので、トレーニングセンターに移動して更に本格的な調教に移るんです。
トレーニングセンター、略してトレセンはJRAの施設なので給料はとても良いです。
ですが、その他の民間の牧場っていうのは、本当にピンキリです。
ちなみに管理人はいくつかの牧場で勤務していたのですが、ある程度の傾向をお伝えしますね。
給料ってどうなの?待遇面は?
ぶっちゃけて言うと、給料はめっちゃ低い!
最初に勤めた牧場では額面で14万円!
そこから国民健康保険や税金を払ったりしますから手取りは悲惨なもの…
でも、寮の家賃・光熱費・食費トータルで3万5千円でした。
残った金額は自由に使えたので、そういう意味ではある程度はお金にゆとりもあるかもしれませんね。
周りに何もないので、大体牧場勤めの人たちはパチンコ・スロットにハマってます。
競馬をするって人ももちろんいますけど、管理人の周りはパチンコ好きが多かったですね。
ギャンブルなんかをしなければ、お金を貯めることも出来るでしょうけど、交通手段もどうしても車になっちゃいますからね。
維持費や税金でけっこうお金を持っていかれます。
夜逃げ・バックレも実際にザラにある!
嘘のような本当の話。
夜逃げってこの業界じゃザラなんです。
入社して3日でいなくなったり、その日のうちに居なくなっていた…
なんてことも沢山ありました。
新人がいなくなっても、正直大したことないんですよね。
まだ戦力になってないから。
一番しんどかったのが、何年か勤めて馬乗りも上手になってから、いきなり夜逃げするパターン(笑)
朝、なかなか出てこないから寮の部屋に様子を見に行くわけですよ。
ドアを開けると手紙が置いてあって
「探さないでください」
って書いてある…そんな漫画やドラマみたいなことが実際に起きるのが牧場というところです。
そうなると職場は大騒ぎ。
とりあえずは、その日夜逃げした従業員が調教をつけるはずだった馬を、残った乗り役でまわさなければいけませんから。
落ち込んでるヒマは無いのです。
目の前には馬たちがいます。働かなくては!
ツラい労働条件だけど、それでも魅力はある!
労働条件は決して良くありません。
一番過酷な牧場では、朝の4時から昼12時まで休憩なしでぶっ通し労働でした。
水分補給は時間が無いので水道水をがぶ飲み。
カロリー確保は仕事しながら菓子パンにかぶりつくだけ。
12時から3時間のお昼休憩の後、さらに18時まで労働…
年間休日は51日。有給?何それ? って牧場も…
まあ、慣れればなんとかなっちゃうのが怖いところ。
やっぱり慢性的な人手不足な業界ですからね、仕方がない。
それでも、比較的ホワイトな牧場も存在します!
大手の牧場だと労働時間もしっかり管理されていますから。
牧場選びはめちゃくちゃ重要!!!
きっちり8時間労働で有給まで取得できる牧場も存在しますー。
また、なんだかんだ言ってもやりがいはある仕事なんです。
自分が育てた馬がレースに勝つと最高の気持ちになりますね。
GⅠレースのような大きなレースだと、とんでもなく興奮するものです。
あと、馬はとっても可愛い!!
甘えてきたり、一生懸命な姿を見ると、思わず顔がほころびます。
もちろん、性根が腐った本当にムカつく馬もいますよ!!笑
やっぱり、馬や競馬が好きだから続く仕事ですね。
なんとなく~みたいな理由じゃ辞めちゃう人がほとんどじゃないかなー。
競走馬の牧場はだいたいこんな感じ!
牧場時代のエピソードはまだまだたくさんありますので、機会があればまた書こうと思います(^^)/
では、今回はこんなところで。
おわり!
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