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■著者に会いたい「テロリストの息子」《ザック・エブラヒムさんさん(32)》

 1990年、ニューヨーク。父がユダヤ教指導者を殺害し、逮捕された。父や父の仲間から「憎むこと」を教えられて育った「テロリストの息子」が「憎まないこと」を選択するまでの半生を語ったのが本書だ。

 父はエジプトからの移民だった。身に覚えのないことで、レイプの嫌疑を受けたり、失職したりした経験から米国社会に失望。自国民を弾圧するエジプト政府に武器を売る米政府への怒りも媒介し、過激なイスラム原理主義に染まっていった。