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ウクライナ政変から2年 犠牲者を追悼
2月21日 4時51分

ウクライナ政変から2年 犠牲者を追悼
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ウクライナでロシア寄りの政権が崩壊するきっかけとなった、デモ隊と治安部隊の衝突から2年になるのにあわせて、首都キエフでは、大勢の人たちが花などをささげて、犠牲になった人たちを追悼しました。
ウクライナではおととし2月、ロシア寄りのヤヌコービッチ政権の退陣を求めるデモ隊と治安部隊が衝突を繰り返して、100人以上が死亡し、その後ヤヌコービッチ政権は崩壊しました。
衝突から2年になるのにあわせて20日、激しい衝突があった首都キエフの中心部の広場の近くに献花台が設けられ、ポロシェンコ大統領をはじめ、大勢の人たちが花やろうそくをささげ、犠牲になった人たちを追悼しました。
当時デモに参加したという男性の1人は「人生を変えた出来事です。2年前、ここで多くの仲間たちが命を落としました」と話していました。また女性の1人は「ウクライナが民主主義を尊重し、汚職のない、強いヨーロッパの一員になることを願います」と話していました。
ウクライナでは、ヤヌコービッチ政権が崩壊したあと、EU=ヨーロッパ連合との統合を目指すポロシェンコ政権が発足しました。しかし、政権内部の争いや汚職対策などの改革の遅れが指摘され、東部では政府軍と親ロシア派の衝突も収まらず、国民の不満が広がっています。
このため献花台の近くでは、当時のデモを組織した勢力の一部が集会を開いて、ポロシェンコ政権の早期退陣を呼びかけたほか、数十人が暴徒化し、緊迫した状況も見られました。

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