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ウンベルト・エーコ氏死去、イタリアの作家 84歳

AFP=時事 2月20日(土)9時52分配信

【AFP=時事】(更新)ベストセラー小説「薔薇の名前(The Name of the Rose)」などで知られるイタリアの作家で哲学者でもあるウンベルト・エーコ(Umberto Eco)氏が死去した。84歳。地元メディアが20日、家族の話として伝えた。

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 大手日刊紙レプブリカ(La Repubblica)のウェブサイトによると、エーコ氏は、がんのため、現地時間19日午後9時30分(日本時間20日午前5時30分)に死去したという。

 1932年1月5日、イタリア北部ピエモンテ(Piedmont)州アレッサンドリア(Alessandria)生まれ。現代イタリア文学における偉大な作家の一人とされる。

 1950年代後半、話し言葉や書き言葉、科学や芸術で意思疎通に使われる記号の研究、記号論についての思想を展開し始め、1970年代にボローニャ大学(University of Bologna)の記号学教授に任命された。

 1980年に出版された「薔薇の名前」の成功をきっかけに、広く世間に知られるようになった。

 中世のイタリアの修道院を舞台とした殺人ミステリーである同作は1986年、ジャン・ジャック・アノー (Jean-Jacques Annaud)監督によってショーン・コネリー(Sean Connery)やクリスチャン・スレイター(Christian Slater)らの出演で映画化された。

 エーコ氏は、晩年まで活動を続け、「フーコーの振り子(Foucault's Pendulum)」(1988)、「前日島(The Island of the Day Before)」(1994)、「バウドリーノ(Baudolino)」(2000)、プラハの墓地(The Prague Cemetery)」(2010)などの作品を遺した。【翻訳編集】 AFPBB News

最終更新:2月20日(土)15時40分

AFP=時事

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