【レスリング】登坂59連勝でストップ、ビデオ判定で1点及ばず
2016年2月20日6時0分 スポーツ報知
レスリングのアジア選手権は19日、バンコクで行われ、女子48キロ級は世界選手権3連覇中でリオデジャネイロ五輪代表の登坂絵莉(22)=至学館大=が準決勝で孫亜楠(中国)に4―5で敗れた。12年世界選手権決勝以来の黒星で、連勝は59で止まった。3位決定戦ではウズベキスタン選手にテクニカルフォール勝ち。同69キロ級は五輪代表の土性沙羅(21)=至学館大=が優勝、同60キロ級の伊藤彩香(23)=東新住建=は決勝で敗れた。
第2ピリオド。2―3から登坂のレッグホールドが決まり4―3で試合は終了。だが、この判定に中国陣営がチャレンジ(ビデオ判定要請)。その結果、中国選手にも2点が与えられて4―5になり、1点及ばず敗れた。五輪4連覇を目指す58キロ級の伊調馨(31)=ALSOK=が先月、03年以来の黒星を喫したばかり。リオ五輪金メダル候補が相次いで敗戦だ。
登坂は「(五輪で)金メダルを取るために負けた方がいいかも、と思っている自分がいたのも確か」。五輪前最後の実戦は新しい減量法で臨むなどテストもあり「この負けが半年間の練習の力になることは間違いない。迷いもなくなる」と前を向いた。協会の栄和人強化本部長も「五輪前にいい勉強になった」と話した。