勝利して喜ぶ青山(前列左から2人目)、佐藤(前列右から2人目ら)広島イレブン=日産スタジアム(撮影・甘利慈)【拡大】
富士ゼロックス・スーパー杯(20日、広島3-1G大阪、日産スタジアム)昨季のJリーグ王者・広島は、FW佐藤寿人(33)が先制点を決めると、途中出場のFW浅野拓磨(21)らが追加点を挙げ3-1で勝利。天皇杯王者のG大阪を下し2年ぶり4度目のゼロックス杯制覇を果たした。
昨季は5度の直接対決で2勝2敗1分と、お互い譲らず激戦を繰り広げたカード。雨中で行われたこの日の一戦も、熱戦となった。サイドを起点に攻める広島に対し、G大阪は中央から攻撃を展開。しかし前半は両チームともに決定機はなく、0-0で折り返した。
後半、一気に流れは広島へ。6分、DF塩谷が左サイドからゴール前へクロスを送ると、これにエース・佐藤が反応。左足かかとで触ったボールが、ゴールへと吸い込まれ均衡を破った。さらに10分、MF柏のクロスがG大阪DF丹羽のハンドを誘いPKを獲得。これを佐藤と交代で出場した浅野が決め、2-0とした。交代の際に佐藤から「後は頼んだぞ!決めてこい!」と声をかけられた浅野は、爪を立てて両手を掲げる得意の“ジャガーポーズ”で10番を背負っての初ゴールを喜んだ。
G大阪も23分、MF阿部のクロスにFW宇佐美が頭で合わせて1点を返したが、再び広島がゴールネットを揺らす。28分、途中出場のFWウタカがCKのこぼれ球を右足ダイレクトボレーで突き刺し、試合を決定づけた。森保監督は「選手はよく頑張ってくれた。セットプレーから点を取れたり、これまでやってきたことができたのは良かった」と、27日のJリーグ開幕戦へ弾みをつける勝利を喜んだ。