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(10月7日)
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【スポーツ】[ノルディックスキー]沙羅、個人総合V 19歳最強女王 4戦残して決めた!2016年2月20日 紙面から ◇W杯ジャンプ女子<第15戦>【ラハティ(フィンランド)共同】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は19日、当地で個人第15戦(HS100メートル、K点90メートル)が行われ、高梨沙羅(19)=クラレ=が合計251・3点で今季12勝目、通算42勝目を挙げ、4試合を残して2季ぶり3度目の個人総合優勝を決めた。伊藤有希(土屋ホーム)も3位に入り、今季2度目の表彰台に立った。 高梨は1回目に96・5メートルを飛んで首位に立ち、2回目も最長不倒の99・5メートルをマーク。W杯得点を1410点とし、2位のダニエラ・イラシュコ(オーストリア)に431点差をつけた。 待ち望んでいたタイトルを圧勝でつかんだ。高梨は2位に飛距離換算で6メートル以上の大差をつけ、来季は世界選手権の舞台となるラハティで表彰台の真ん中に立った。2季ぶりに個人総合女王の座を奪回し「本当にいい一日になった。昨季の反省をしてうまく改善できた」と笑みをふりまいた。 14日の前戦は「最後まで台の特徴をつかみきれなかった」と今季初めて表彰台を逃したが、影響は感じられなかった。試技で他選手の飛躍を観察し、ジャンプ台攻略のイメージを膨らませた。この日飛んだ試技と本番の計4度の飛躍で飛ぶたびに距離を伸ばして最後はHSに0・5メートルと迫り「何より最後のジャンプで合わせられたのがうれしい」と胸を張った。 霧が晴れるシーズンになった。総合3連覇を逃した昨季、助走路の滑りで苦悩していた高梨は欧州遠征途中で日本に戻る予定だった父、寛也さんの帰国を引き留めた。本来の飛躍を見失っていたからだ。 だが、不振の要因を徹底的に洗い出して迎えた今季は違う。夏から周到に準備を重ねて得た感覚と自信が揺らぐことはなかった。今季は総合優勝やジャンプ台記録への意欲が自然と口をついて出るようになった。 圧倒的な強さを見せつけても、満足せずに「見ている人を驚かせられるようなジャンプをしたい」。19歳のエースはまだ進化の途上だ。(共同) ▼高梨沙羅(たかなし・さら) 1996(平成8)年10月8日生まれ、北海道出身の19歳。152センチ、44キロ。日体大在学中、クラレ所属。2012年3月に15歳でW杯初優勝。12〜13年シーズンにスキーのW杯史上最年少で個人総合優勝を果たし、13〜14年シーズンも18戦15勝で2連覇を達成した。13年世界選手権では非五輪種目の混合団体で金、個人で銀メダルを獲得。ソチ冬季五輪4位。 PR情報
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