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ギザのピラミッド、ヨルダンのぺトラ、ローマのコロシアムなど、この世にはたくさんの絶景がある。世界遺産に登録されると、その知名度は一気に増し、世界中から観光客が訪れる。どんなに絶景でも過度な商売目的で宣伝されているような場所は、いつも人で溢れもみくちゃにされながら目的地まで着き、やっとたどり着いたと思った瞬間、後ろで待っている観光客のために、去らなければいけないことも少なくない。
それでも私たちは一目でいいから絶景を見ようと出かけていく。やはり、自然や古代人が作り出した偉業は今でも私たちの心を魅了するし、実際に目にすると感動するものだ。ということで、今回は絶景ながら、まだ認知度もそんなに高くない穴場的な場所を紹介しよう。
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15.チョコレートヒルズ(フィリピン)
フィリピンのビサヤ諸島、ボホール島に緑で覆われた円錐形の丘が1000個以上の連なっている不思議な光景が広がっている。この場所は乾季の夏になると丘の草が枯れ茶色に染まり、まるで、チョコレートの丘が連なったように見えることから、チョコレートヒルズと呼ばれている。
各丘の高さは約45メートル、50平方キロほどに広がっており、ハーシーキスのチョコレートを並べたみたいだ。カルメンという町から見下ろすのが最高の眺めらしい。
14.トルン(ポーランド)
中世の香りが漂う観光名所はいつも観光客で溢れている。このポーランドのトルンも例外ではない。偉大な天文学者であるニコラス・コペルニクスの生まれ故郷でもあるトルンはとても美しい街で、昔の趣がよく感じられる。
トルンの建物はすべてレンガ造りで、ほとんどの建物が建設当初の形を保っている。美しい教会から市議会、要塞まで中世の雰囲気を満喫できる街だ。
13.スーサ(イラン)
文化の要所となってきた中東には歴史が色濃く残っている。その中でもイランのスーサは今でも昔の繁栄を感じることができる場所である。その歴史は紀元前5世紀まで遡り、聖書でも度々言及されている歴史ある町である。
この古代の町での見所は、アケメネス朝の城塞跡やスーサの墓地である。他にもスーサでは様々な時代の行政建築物・住居・宮殿等が発掘されている。
12.メテオラ(ギリシャ)
メテオラは、「中空の」を意味するギリシャ語である。その名の通り、ギリシャのテッサリア地方に浮かぶ世界最大の東方正教会は、まるで浮かんでいるように見える。
そそり立つ岩の党には現在6つの修道院が残っている。ユネスコの世界遺産にも登録されているが、まだまだ観光客の少ない穴場である。人気が出る前に、この絶景を見ておくべきだろう。
11.ポートメイリオン(ウェールズ、イギリス)
北ウェールズの中心部に突如現れた小さなイタリア。村の設計者はクロー・ウィリアム=エリス氏で(1883−1978 建築家)、彼が私財を投じて建設したイタリア風の街である。ここに来るとイタリアの沿岸にある漁村ポルトフィーノやソレントなどを思い出す人もいるという。
しかし彼はイタリア風を目指したのではなく、地中海の雰囲気を表現したかっただけという説もある。バロック調の美しい町並みに、カラフルな色使いが訪れる人の目を楽しませてくれる。特に人気があるのが、中央の広場だそうだ。
10.愛のトンネル(ウクライナ)
ウクライナ西部のリウネ州、クレーヴェン(クレヴァン)に、全長3キロの草に覆われた線路の上に木が多い茂ってできたトンネルがある。このトンネルは「愛のトンネル」と呼ばれ、恋人たちや写真家たちの人気スポットとなっている。
恋人と一緒にこのトンネルをくぐると願いが叶うともいわれている。迷信かもしれないが、実に多くの人たちが願いを叶えるためにここを訪れている。
9.エフェソス(トルコ)
過去の歴史を美しいまま残した場所といえば、トルコのエフェソスだろう。この古代の町は、古代ギリシャのイオニア沿いにあり、古代世界7不思議にリスト入りしているアルテミス神殿が最も有名だ。
エフェソスはキリスト教の歴史にも大きく関わっており、聖母マリアが地上で暮らした最後の数年を過ごした都市とも言われている。他の遺跡も同じくらい重要で、ギリシャの3大図書館と称されたセルスス図書館や、ハドリアス神殿、そしてポリオの泉、メミウスの碑など見所はたくさんある。
8.魔法の泉(シャパーダ・ジアマンチーナ国立公園、ブラジル)
ブラジル語でPoco Encantado(魔法の泉)と呼ばれているのがこの神秘的な場所だ。実際にあるのは、泉ではないが、魔法という言葉がピッタリなくらい人々を魅了する場所だろう。30メートルも水深がある巨大なプールの水は驚くほど透き通っている。水底にある岩や木の幹さえはっきりと見える。特に日が差し込み、水面に青い光の筋が映し出される様は息を呑む美しさである。
7.ポタラ宮(チベット)
1645年からチベット激動の1959年まで、ラサにあるポタラ宮はダライ・ラマの家であった。ポタラの名は観音菩薩の住むとされる補陀落のサンスクリット語名「ポタラカ」に由来する。宮は、瞑想の場を含む二つの礼拝堂を備えており、王たちもいくつ部屋があるのか把握していなかったというほど、世界でも最大級の建築物である。内側に傾斜した壁や、平らな屋根、岩の頂上に直結している階段など、外から見ると、まるで要塞のようだ。
壁の中は、ダライ・ラマの住居と政治的な執務を行っていた白宮と、宗教的空間の紅宮と呼ばれる2つの領域に大きく分けることができる。現在はポタラ宮は博物館となっている。
6.アユタヤ(タイ)
1351年にウートン王によって建都されてから、1767年にビルマ軍の攻撃で破壊されるまでの417年間、アユタヤ王朝の都としてタイの中心であり続けた都市。チャオプラヤー川とその支流に囲まれた地形にあり、かつては東洋のベニスとも謳われた。
都市は廃墟となってしまったが、アユタヤの遺跡を含む地域は歴史公園に指定されている。ワット・タミカラートとワット・ヤナセンは数ある寺院の中の2つにすぎない。
5.レッドビーチ(遼寧省・盤錦市、中国)
中国にあるレッドビーチは真っ赤に染まる砂丘のような光景からその名がきているが、この赤い物質は砂丘ではない。その正体はマツナという海藻の一種で、4〜5月に芽吹きはじめ、夏の間は緑色、そして秋になるとこのように赤く染まるということだ。
ほとんどの場所が自然保護区域に指定され、観光客が行ける場所は限られているが、ベストシーズンは9月から11月とのこと。
4.顕栄聖堂(キジ島、ロシア)

ユネスコの世界遺産にも指定されている場所でも異彩を放っているのが、この聖堂。ロシアのオネガ湖にあるキジ島にある二つの木造教会の一つである。
当初の聖堂は雷が落ち焼けてしまったため、1714年に再建された。釘を全く使わず、すべて木で造られた聖堂のため、全焼してしまったのも納得できる。22の玉ねぎ型ドーム、最上部は高さ37メートルのドームを持つ聖堂はまさに珠玉の建築と呼ぶにふさわしいと言えるだろう。
3.石の森(マダガスカル)
非現実的な光景が広がるマダガスカル国立公園にある石の森。その起源は恐竜時代にも遡る。鋭く切り立った岩の形をして並んでいるのは、石灰岩(ライムストーン)だ。近づくには危険すぎるため、人々は遠くから眺め崇めていたという。
666平方キロメートルに広がるこの石の森は、人間から自然を保護する役割を見事に果たしてくれている。ここには、人間に脅かされることのない美しい動物や植物が生息している。
2.バガン(ミャンマー)
アジアには美しい寺院や都市があるが、ミャンマーのバガンもその一つに入るだろう。カンボジアのアンコールワットと等しいくらい素晴らしい光景と言われ、バガンには1万以上の仏教徒の寺院や仏塔が点在して立ち並んでいる。
長いバガン王朝の歴史の中で建立されたパゴダや寺院の数は5000基以上とも伝えられているが、現在は約3000基弱が残されているだけ。都市全体を眺める一番最適な方法は、熱気球で上空から見ること。上空から見下ろせる古代の都市の姿は圧巻だ。
1.竜血樹(イエメン)
紛争やカオスの国という印象があるイエメンだが、そこには人間の手つかずの美しい自然が残っている。文明の喧噪を避けひっそりと佇んでいるソコトラという名前の小さな島では、この場所以外では見る事のできない「竜血樹」が現在も繁殖している。
伝説では、像と戦った竜の血から芽吹いた木とされており、この樹脂は乾燥すると、まるでルビーのように赤く染まるそうだ。目の前で見るこの巨大な木はとても非現実的で、まるで違う惑星、または時代にいるような感覚に陥るという。
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コメント
1. 匿名処理班
死ぬまでに行きたい…か
どこも行けないだろうなぁ…
でも行ってみたい
2. 匿名処理班
中国のレッドビーチは七色に光る川の類いかと思ってしまった
3. 匿名処理班
ここにあるような場所がいまいちマイナーなのはその多くが情勢的に不安定で
旅行者が二の足を踏んでしまうからじゃないだろうか。
4.