北ミサイル:フェアリングはイランのものとそっくり

韓国当局「デザイン・サイズはイランのサフィール・ロケットのものと酷似」
イラン・北朝鮮コネクションの証拠になる模様

北ミサイル:フェアリングはイランのものとそっくり

 北朝鮮が今月7日に発射した長距離ミサイル(ロケット)「光明星号」のフェアリング(衛星の覆い)は、イランの長距離ロケット「サフィール」のものとほぼ同じだという。韓国政府当局は、北朝鮮とイランのミサイル・コネクションを立証する重要な証拠になると見て、細かく分析している。

 韓国政府の消息筋は12日「韓国海軍が7日に回収した北朝鮮の長距離ミサイルのフェアリングと、イランのサフィール・ロケットのフェアリングは、デザインやサイズの点でほぼ同じものと確認された」と語った。韓国軍当局は、2012年12月に北朝鮮が銀河3号を発射した時、3段式ロケットの1段目や1段目・2段目をつなぐ中間部分などを海から回収したが、フェアリングは発見できなかった。今回初めて回収された北朝鮮のミサイルのフェアリングは、直径1.25メートル、長さ1.95メートル。イランが08年から打ち上げているサフィール・ロケットのフェアリングは直径1.25メートル、長さ2メートルで、ほぼ同じだ。

 北朝鮮の光明星号は3段式で、ペイロード(搭載体。衛星)は3段目に積み込まれる。一方、イランのサフィールは2段式で、ペイロードは2段目に積み込まれるという違いがある。これに関連して、米国の北朝鮮専門ウェブサイト「38ノース」は、今月10日に発表した資料で「北朝鮮の光明星号の3段目は、イランのサフィールの2段目に似たものと見られる」と評していた。光明星号の3段目は直径1.25メートル、長さ3.1メートルと韓国軍では推定している。サフィール・ロケットの2段目は直径1.25メートル、長さ3.7メートルといわれる。

 イランは、1980年代に北朝鮮からミサイル技術を入手した。イランは北朝鮮からスカッドB(1987年)、スカッドC(92年)、ノドン1号(94年)などのミサイルを輸入したという。また、イランのシャハブ5およびシャハブ6ミサイルは、テポドン2号ミサイルをモデルにしたものだという。人工衛星の軌道投入に成功したサフィール・ロケットは、シャハブ長距離ミサイルの技術を応用したもの、と専門家らは分析している。

 最近、イランのミサイル技術がさらに進歩して以降、両国は技術協力を強化したという。

チョン・ヒョンソク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 北ミサイル:フェアリングはイランのものとそっくり

right

関連ニュース