2016年2月20日10時30分
【気象庁発表】急速に発達する低気圧の影響で、21日にかけて、北日本と東日本の太平洋側を中心に非常に強い風が吹き、海は大しけとなる見込みです。また20日は、東日本で大雨となるところがあるでしょう。暴風、高波、土砂災害、低地の浸水、河川の増水に警戒してください。
■気圧配置など
前線を伴った低気圧が東シナ海を北東に進んでいます。この低気圧は、急速に発達しながら西日本から東日本、北日本の太平洋沿岸を北東に進み、21日朝には千島近海に達する見込みです。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
■暴風・高波
21日にかけて、全国的に風が強まり、北日本と東日本の太平洋側を中心に非常に強い風が吹くでしょう。海は大しけとなる見込みです。
21日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、関東地方、伊豆諸島25メートル(35メートル)▽北海道地方、東北地方、東海地方23メートル(35メートル)、21日にかけて予想される波の高さは、関東地方7メートル▽東北地方、伊豆諸島6メートル▽北海道地方、近畿地方、東海地方5メートルの見込みです。
暴風、高波に警戒してください。
■大雨・雷・突風
20日は、南西諸島や西日本、東日本の太平洋側で、局地的に1時間50ミリ以上の非常に激しい雨が降るでしょう。
21日6時までの24時間に予想される雨量は、東海地方250ミリ▽関東甲信地方、四国地方180ミリ▽近畿地方150ミリ▽伊豆諸島、九州南部120ミリ▽東北地方、奄美地方100ミリの見込みです。
東日本では、土砂災害、低地の浸水、河川の増水に警戒してください。また、西日本から東日本では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
■暴風雪・大雪
21日は、北海道地方で雪を伴った非常に強い風が吹くでしょう。また、大雪となる所もある見込みです。
21日6時までに予想される降雪量は、多い所で、北海道地方50センチの見込みです。
猛ふぶきや吹きだまり、大雪による交通障害に警戒してください。
■融雪・なだれ
20日は、気温が高くなり雨が降るため、東日本と東北地方の積雪の多い所を中心に雪解けが急速に進む見込みです。21日にかけて、雪解けによる土砂災害、低地の浸水、河川の増水、なだれに十分注意してください。(20日午前4時48分、気象庁予報部発表)
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朝日新聞社会部
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