ニュース詳細
米大統領選 候補者選び第3戦へ2月20日 7時04分
k10010415791_201602200724_201602200726.mp4
アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びは、日本時間の20日夜から南部サウスカロライナ州で共和党の予備選挙が、日本時間の21日には西部ネバダ州で民主党の党員集会がそれぞれ行われ、第3戦の行方に関心が集まっています。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた候補者選びは、現地時間の20日(日本時間の20日夜)から南部サウスカロライナ州で野党・共和党の予備選挙の投票が始まります。
共和党では保守強硬派のクルーズ上院議員が初戦の中西部アイオワ州を制しましたが、第2戦の東部ニューハンプシャー州では不動産王のトランプ氏が勝利しました。第3戦となるサウスカロライナ州で行われた各種の世論調査の平均値によりますと、トランプ氏の支持率が33%でトップで、続いてクルーズ氏が18%、若手のホープとされるルビオ上院議員が17%の支持を集め、激しく競り合っています。
一方、与党・民主党は現地時間の20日(日本時間の21日早朝)西部ネバダ州で党員集会を開きます。
民主党では女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官が初戦を僅差で制したものの、第2戦では格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員が圧勝しました。
第3戦となるネバダ州の事前の世論調査によりますと、クリントン氏とサンダース氏の支持率がきっ抗していて、ヒスパニック系住民の動向が勝敗の鍵を握るとされるネバダ州でどちらが勝利するのか関心が集まっています。
共和党では保守強硬派のクルーズ上院議員が初戦の中西部アイオワ州を制しましたが、第2戦の東部ニューハンプシャー州では不動産王のトランプ氏が勝利しました。第3戦となるサウスカロライナ州で行われた各種の世論調査の平均値によりますと、トランプ氏の支持率が33%でトップで、続いてクルーズ氏が18%、若手のホープとされるルビオ上院議員が17%の支持を集め、激しく競り合っています。
一方、与党・民主党は現地時間の20日(日本時間の21日早朝)西部ネバダ州で党員集会を開きます。
民主党では女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官が初戦を僅差で制したものの、第2戦では格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員が圧勝しました。
第3戦となるネバダ州の事前の世論調査によりますと、クリントン氏とサンダース氏の支持率がきっ抗していて、ヒスパニック系住民の動向が勝敗の鍵を握るとされるネバダ州でどちらが勝利するのか関心が集まっています。
サウスカロライナ州 保守派の強い地盤
サウスカロライナ州は南部で最初の予備選挙が行われる州です。人口およそ480万人のうち、白人がおよそ70%を占めますが、黒人の割合は30%近く、前回4年前の選挙では、黒人の投票率は白人を上回りました。
キリスト教の伝統的価値観を重んじる保守派の強い地盤で、オバマ大統領が初当選した2008年の選挙でも共和党の候補が勝利しています。特に州の北西部は最も保守的な地域で、共和党の候補者にとって、この地域でどこまで支持を固められるかが一つのカギを握るため、保守強硬派として知られるクルーズ上院議員をはじめ、トランプ氏やルビオ上院議員など多くの候補者が集会を開くなどして支持を訴えています。また、州の沿岸部には軍施設が集中していることから軍人や退役軍人も多く、穏健派のブッシュ元フロリダ州知事は、この地域での支持拡大を図っています。
これまでの共和党の予備選挙では、サウスカロライナ州で勝利した候補が大統領候補の指名を獲得した例が多いことなどから、この州での勝敗は、今後行われる南部のほかの州にも影響を与えると見られます。
キリスト教の伝統的価値観を重んじる保守派の強い地盤で、オバマ大統領が初当選した2008年の選挙でも共和党の候補が勝利しています。特に州の北西部は最も保守的な地域で、共和党の候補者にとって、この地域でどこまで支持を固められるかが一つのカギを握るため、保守強硬派として知られるクルーズ上院議員をはじめ、トランプ氏やルビオ上院議員など多くの候補者が集会を開くなどして支持を訴えています。また、州の沿岸部には軍施設が集中していることから軍人や退役軍人も多く、穏健派のブッシュ元フロリダ州知事は、この地域での支持拡大を図っています。
これまでの共和党の予備選挙では、サウスカロライナ州で勝利した候補が大統領候補の指名を獲得した例が多いことなどから、この州での勝敗は、今後行われる南部のほかの州にも影響を与えると見られます。
ネバダ州 失業率高く経済政策を重視
アメリカ西部のネバダ州は人口がおよそ270万人。カジノなどの娯楽施設が集まる世界有数の観光地・ラスベガスがあり、有権者の多くはサービス産業に携わっています。しかし、失業率は6%台と全米の中でも高く、民主党の支持者の多くは各候補の経済政策を重視しています。
また、人口の4分の1を中南米出身のヒスパニック系の住民が占めていて、アメリカ大統領選挙の指名争いで勝敗を分ける鍵を握ります。
クリントン氏は、黒人やヒスパニック系の有権者、それに女性からの支持が厚いのに対し、格差是正を前面に掲げるサンダース氏の支持者の多くは若い世代を中心とした白人層です。このためネバダ州では、当初クリントン氏が優勢とみられていましたが、アイオワ州とニューハンプシャー州での結果を受けてサンダース氏が勢いに乗り、追い上げを見せています。
また、人口の4分の1を中南米出身のヒスパニック系の住民が占めていて、アメリカ大統領選挙の指名争いで勝敗を分ける鍵を握ります。
クリントン氏は、黒人やヒスパニック系の有権者、それに女性からの支持が厚いのに対し、格差是正を前面に掲げるサンダース氏の支持者の多くは若い世代を中心とした白人層です。このためネバダ州では、当初クリントン氏が優勢とみられていましたが、アイオワ州とニューハンプシャー州での結果を受けてサンダース氏が勢いに乗り、追い上げを見せています。