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法王から批判のトランプ氏 事態鎮静化の意向2月20日 6時42分
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アメリカ大統領選挙に向けて共和党から立候補しているトランプ氏は、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王から批判を受けたことなどについて事態の鎮静化に努める意向を示しており、今後の選挙戦でカトリックの信者が多い地域などで影響が出るのを避けたい思惑があるとみられています。
アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びで、共和党のトランプ氏が「国境に壁を築く」と主張する移民政策を巡って、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が「キリスト教徒ではない」などと批判したのに対し、トランプ氏が強く反論し、大きな話題となっています。
トランプ氏は20日に行われる南部サウスカロライナ州の予備選挙を前に、19日、アメリカABCテレビのインタビューに対し「選挙戦に影響が出るかは分からない」と述べる一方、国境に壁を築くという主張を改めて繰り返しました。
こうしたフランシスコ法王とトランプ氏との関係については、ブッシュ元フロリダ州知事が「信仰心について問題にするつもりはない」と述べるなど、ほかの候補者にも争点にする動きは見られず、20日の予備選挙への影響は限定的とも受け止められています。
ただトランプ氏は、「ローマ法王と争いたくはない。非常に尊敬している」と述べるなど事態を鎮静化させる意向を示しており、今後の選挙戦でカトリックの信者が多い地域などで影響が出るのを避けたい思惑があるとみられています。
トランプ氏は20日に行われる南部サウスカロライナ州の予備選挙を前に、19日、アメリカABCテレビのインタビューに対し「選挙戦に影響が出るかは分からない」と述べる一方、国境に壁を築くという主張を改めて繰り返しました。
こうしたフランシスコ法王とトランプ氏との関係については、ブッシュ元フロリダ州知事が「信仰心について問題にするつもりはない」と述べるなど、ほかの候補者にも争点にする動きは見られず、20日の予備選挙への影響は限定的とも受け止められています。
ただトランプ氏は、「ローマ法王と争いたくはない。非常に尊敬している」と述べるなど事態を鎮静化させる意向を示しており、今後の選挙戦でカトリックの信者が多い地域などで影響が出るのを避けたい思惑があるとみられています。
ローマ法王庁「個人攻撃ではない」
フランシスコ法王の発言について、バチカンのローマ法王庁の報道官は地元メディアの取材に対し、大きな影響を及ぼしていることは認めながらも「法王は個人への攻撃を意図していない」と述べ、法王がアメリカ大統領選挙のキャンペーンに関わるつもりはないことを強調しました。
そのうえで「法王は日頃から繰り返し『壁を築くのではなく、橋を架けるべきだ』と述べており、特別な発言ではない」と述べ、ふだんから人道主義に基づいて難民や移民に対応するよう各国に呼びかけているフランシスコ法王の姿勢を示したものだとして理解を求めました。
そのうえで「法王は日頃から繰り返し『壁を築くのではなく、橋を架けるべきだ』と述べており、特別な発言ではない」と述べ、ふだんから人道主義に基づいて難民や移民に対応するよう各国に呼びかけているフランシスコ法王の姿勢を示したものだとして理解を求めました。