2016年02月19日 (金)

インフルエンザ患者 過去10年で2番目に多い

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今月14日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、1医療機関当たり39.97人で過去10年間で2番目に高い値となったことが国立感染症研究所の調査で分かりました。専門家は「流行はピークを迎えた可能性があるが、今後も患者の多い状態が続くので対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

国立感染症研究所によりますと、今月14日までの1週間に全国およそ5000の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、1医療機関当たり39.97人で、過去10年間で2番目に高い値となりました。これを基に推計した全国の患者数は205万人で、今シーズン初めて200万人を超えました。
流行状況を表す1医療機関当たりの患者数を都道府県別に見ますと、愛知県が最も多く58.5人、次いで沖縄県が50.81人、埼玉県が49.13人、福岡県が48.08人、岐阜県が46.86人などとなっています。また鳥取県を除くすべての都道府県で大きな流行が起きているおそれを示す「警報レベル」を超える患者数の地域が出ています。
一方、年齢別では14歳以下の患者が推計99万人と全体の半数近くを占めていて、厚生労働省によりますと休校や学級閉鎖などの措置をとった保育所や幼稚園、それに小学校、中学校、高校などの数は6285と、去年の同じ時期の3倍以上に上っているということです。
国立感染症研究所の砂川富正室長は「流行はピークを迎えた可能性があるが、今後しばらくは患者の多い状態が続く。受験を控えた子どもさんも多いと思うので、手洗いやうがいなどの対策を徹底するとともに、もしインフルエンザにかかったら、症状が治まっても決められた期間は学校を休んで家で静養してほしい」と話しています。

ことしの傾向は

インフルエンザの患者が全国的に増える中、今シーズンは、7年前に「新型インフルエンザ」として流行したウイルスなど4種類の型が流行していることが分かりました。厚生労働省は今後、さらに患者が増えるおそれがあるとしてうがいや手洗いなど予防対策を徹底するよう呼びかけています。
厚生労働省の部会に報告されたインフルエンザの流行状況によりますと、今月14日までの1週間に全国の医療機関を受診した患者は推計で205万人に上り、今シーズン初めて200万人を超えました。最も多いウイルスの型は7年前に「新型インフルエンザ」として流行したH1N1型で全体の半数以上に上ったほか、A香港型と2種類のB型の合わせて4種類のウイルスが全体の9割以上を占めているということです。これに対し、今シーズンのインフルエンザワクチンは、4種類のウイルスの型におおむね適合しているということです。
今シーズンはインフルエンザの流行入りが例年に比べて遅く今後、さらに患者が増えるおそれがあるとして厚生労働省はうがいや手洗いなど予防対策を徹底するよう呼びかけています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:16:40  | カテゴリ:科学のニュース
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