IT、特にWebを使ったマーケティング活動を考えている人は必ず読むように。この本、めちゃくちゃためになります。
この本を読み始めたんだけど、この金額でこの内容の濃さとボリュームは安すぎると思う。/永江一石 の 金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編 https://t.co/EGRjO4avnH
— こてつ (@tepkode) 2016, 1月 27
ITマーケティングに関する本は数多くあれど、これほどコストパフォーマンスが高い本は未だ見たことがありません。
これが400円足らずで買えるなんて、本当にすごい時代になったもんですねぇ。逆に言うと著者にとっては大変な時代になったとも言えますが。
そんなハイコスパなこの本、私が実際に読んでみて重要だと思ったところを何点かピックアップしてみます。シンプルだけど重要なものばかりです。
1:売上よりも利益を重視
ネットショップでも「高額商品を買う人ほど文句を言わない」という明確な傾向値がある。(位置No.176)
今までのように「安いけどいまひとつ」「社員はこき使われてモラルも低い」みたいなビジネスモデルは、少子高齢化で人口が減りつつある日本ではもうダメなのかもしれませんね。(位置No.183)
安くて高品質の商品やサービスを提供できるに越したことはありませんが、価格を自ら下げてしまうといずれ破綻します。なので永江氏のように「他では手に入らない高品質なものを高く売る」という方向を狙っていくのが正しい。
世界中から人を集めることのできるITを使うからこそ狙える戦略と言えるでしょう。ただこれだけではダメ。「他では手に入らないもの」をどうやって生み出していくかが超重要です。ここをどうやるかをしっかり考えられるマーケターが、これからの時代には重宝されるのでしょう。
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2:顧客視点はデータで持つ
顧客視点は経験値の積み重ねに過ぎない。それを天才は感覚で持てるが、そこまでの才能がない場合はデータで持たないといけない。そして仮説は必ず経験値に基づかないといけない。(位置No.242)
「顧客視点で」という言葉はどの会社でも言われることかと思いますが、その「顧客視点」ってどうやったら分かるのでしょうか。サービスや商品を使ってみれば分かるのかというと決してそういうわけではありません。
私もそうなのですが、一度使ってみると「分かった気」になってしまうんですよね。これがとても危険なのです。データをもってきちんと仮説を立てて検証する。成功・失敗の理由を徹底的に分析する。ここまでやってこそ本当の「顧客視点」が身に付いてくるのでしょう。
3:訪問者が見たいものを書く
基本は「自分が書きたいものを書く」ではなくて「訪問者が見たいものを書く」です。しかしそれには想像力が必要。特にBtoCビジネスの経験がない人はこれが苦手。ついつい顧客視点を忘れてしまう。(位置No.777)
BtoCのビジネスを始めるのに、BtoBの経験しかない人は、本当に非力です。(位置No.1315)
マーケティングの話からWebコンテンツの話にシフト。私と同じようにブログ記事を書いている方、これを読んで「ドキッ」としませんでしたか?
少なくとも私はしました。自分が書きたいことを書くのはもちろんブログを続けるモチベーションとして大切ではあるのですが、そもそも訪問者が見たい内容でないと読んでもらえません。
ここでも重要になってくるのは顧客視点。私は幸いながらBtoCビジネスの会社にいたのである程度経験はありますが、そうでない人は私のようにブログを書いてみると良いかもしれませんね。
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4:ブログ集客に必須となる「濃い」コンテンツ
で、ソーシャルで拡散される内容はひとことでいうと「人に教えたくなる」ものだから、ちょちょっと10分くらいで書けるようなものではなくて「よくぞ書いてくれた」「よくぞ取材してくれた」「よくぞ調べてくれた」「よくぞ教えてくれた」的なものです。(位置No.4158)
実際に私がFacebookやTwitterでシェアした記事を振り返ってみると、確かにそのとおりなんですよね。そして私のブログで拡散された記事も、時間をかけて調べて書いた記事ばかりでした。文字数でいうと1000〜1500は必須のようですね。
もちろんGoogleに引っかかりやすようなキーワードを入れたり、注目されやすい見出しにするなどのテクニックは必要ですが、やっぱり「人に教えたくなるような記事」をしっかり書いていくことが何よりも大切なわけですね。書くほうはめちゃくちゃ大変ですけど。
ポイントを紹介するとキリがない!
こういった、ITマーケティングに必要となるポイントが至るところに散りばめられています。「ここだけ読んでおけばOK」みたいな箇所があれば良いのですが、残念ながらありません。全部じっくり読んでみてください。ブログも面白いので、ぜひチェックしてみて下さい。
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