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【プロ野球】

山田、実戦初アーチ 失投見逃さず決勝2ラン

2016年2月19日 紙面から

ヤクルト−SK 3回裏1死一塁、山田は左越えに逆転2ランを放つ=浦添で(佐々木彰尚撮影)

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◇練習試合 ヤクルト9−2韓国・SK

 詰まったはずの打球が意外に伸び、ギリギリでスタンドイン。昨季の本塁打王、ヤクルト・山田哲人内野手(23)に18日、今春実戦初アーチとなる決勝2ランが飛び出した。韓国・SKとの練習試合(浦添)の3回1死一塁、「詰まっていたので微妙と思っていたが、しっかり振り切ったので届いてくれた」。相手の先発左腕の失投が、真ん中に甘く入ってきたのを見逃さなかった。

 今キャンプの前半は守備をテーマにしていて、全体練習後の個別練習では、打ち込みより守備に時間を割き、この日も試合後に4度目の特守を行った。疲れがたまっているはずの第4クールで「体も張っているし100%の状態ではないと思う」と言いながらも3試合目、計7打席目で初本塁打。安打は毎試合放っており、8打数4安打、打率5割と上々の滑り出しだ。

 この2年間、毎日のティー打撃で、山田をトリプルスリーに導いた杉村チーフ打撃コーチも「まだ本格的に打撃練習していないが、2年間結果を出したことで自信を付け、打ち方のコツもつかんでいるんだろう。下半身が大きくなっているので、飛距離も伸びているようだ」と、充実ぶりに目を見張った。杉村コーチの次の手は、視覚機能向上トレ。「動体視力など目を鍛えるのは打者には大事なこと。時間があったら山田に会わせたい」と、知人のトレーナーに相談中という。

 今季『1号』は出たものの「自分はホームランバッターじゃないので、本塁打王は取れればいいけど、狙うとこじゃない」と、あくまでも狙いは2年連続トリプルスリーだ。 (竹村和佳子)

 

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