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【スポーツ】

[フィギュアスケート]宮原知子が女子SP首位

2016年2月19日 紙面から

女子SPで首位に立った宮原知子=台北で(共同)

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◇四大陸選手権<第1日>

 【台北・辛仁夏】2大会連続2位で初優勝を狙う宮原知子(17)=大阪・関大高=は、持ち味の安定感を生かした演技で自己最高を更新する72・48点で首位に立った。前々回女王の村上佳菜子(21)=中京大=は68・51点で2位、長洲未来(米国)が3位につけた。前回3位の本郷理華(19)=邦和スポーツランド=は64・27点で4位。アイスダンスのショートダンス(SD)で、村元哉中、クリス・リード組(木下ク)が57・13点の7位、平井絵己、マリオン・デラアスンシオン組(大阪ク)は47・09点で12位だった。ペアSPの須藤澄玲(神奈川ク)フランシス・ブドローオデ(カナダ)組は52・70点の9位。男子SPは19日、女子フリーは20日に行われる。

 演技後に浮かべた自信に満ちた表情が、何よりもエースのできを物語っていた。シニアデビューして3年目となる今季、自信をつけてきた全日本女王の宮原が、波に乗っている。これまでなかなか手にすることができなかった大きな国際選手権大会のタイトル獲得に向け、視界は良好。この日のSPでは、完璧な演技を披露して、自己ベストを2・95点更新する72・48点の高得点をマークした。

 「この四大陸は2年連続2位になっていて、2位ばかりでは自分でも納得がいかないので、今回は優勝を目標において頑張ってきました」

 シャイな性格もあってか、これまでははっきりとした目標を口にすることはなかった。

 それが、昨年のグランプリ(GP)シリーズのNHK杯を初制覇してから自信が生まれ、それが試合を重ねるごとに膨らんできたことで、報道陣に公言するようになった。

 「国際試合で70点台を出すのを一つの目標にしていたので、今回、何とか超えることができて良かったです。72点まで積み上げることができた要因は、フラメンコの舞台を実際に見たり、本場でレッスンを受けたりして表現面での向上ができたからだと思います」

 昨年12月にスペインで行われたGPファイナル後に、本場で活躍するプロダンサーから直接指導を受ける機会に恵まれ、手や腕の使い方などの細かい部分まで教えてもらえたという。

 「それが、きょうの演技にも生かすことができました。自分もプロダンサーくらいできればいいのですが、思っていた以上に難しいもので…」

 それでも、見せ場のステップでは観客から歓声と大きな拍手を受け、ジャッジからもレベル4に加え、出来栄え点(GOE)で1・60点の高評価だった。

 「もっと優勝の数を増やしていきたい」と、貪欲に目標を掲げる。ことし最初の優勝をこの四大陸で是が非でも取りたいところだ。

 

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