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【コラム 撃戦記】

ボクシングでも「プロアマの絆」

2016年2月19日

 野球で規制が緩和され、プロによるアマ選手の指導が解禁されたのは2006年1月。その流れはボクシング界にも波及し、11年5月にアマ連盟はプロを引退して3年たった選手に指導者登録を認めた。ロンドン五輪前にプロとスパーリングした選手がメダルを獲得し、早速効果が表れた。

 かつてはアマがプロ入りする際、タイトル1つだけでももてはやされた。今は4冠5冠は当たり前。井上尚弥(大橋)のように7冠を引っ提げた選手もいる。空手やK−1の格闘技ブームにより、幼少のジムや道場への入門者が増えたのも影響している。

 東日本ボクシング協会は07年に大橋秀行会長が就任すると、翌年に中学生以下のボクシング大会「U−15」を立ち上げ、選手の育成に着手した。大橋会長は「世界王者の井上尚弥も田中恒成もU−15から育った」と胸を張る。

 アマのルールは、ポイント重視から強く打つ“KO”ボクシングにシフトしつつある。五輪を目指すにはプロとのスパーリングは必須になってきた。 (格闘技評論家)

 

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