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「もうあかん」の大阪靴店「シューズ・オットー」とうとう閉店

懐かしの垂れ幕の縮小版を指差す店主の竹部浅夫さん
懐かしの垂れ幕の縮小版を指差す店主の竹部浅夫さん
Photo By スポニチ

 「もうあかん やめます!」の垂れ幕を掲げて経営を続けた大阪・西天満の靴店「シューズ・オットー」が20日、閉店する。19日も午後1時の開店30分以上前から客が集まり、閉店を惜しんだ。

 同店は竹部浅夫さん(74)が1977年にオープン。激安店で知られ、シークレットシューズも開発、販売し、かいわいのビジネスマンが通った。その後、景気の低迷とともに経営悪化。90年代前半、「もうあかん やめます!」などの宣伝文句を発案して垂れ幕を作り、客足が戻った。さらに世相を反映した「格差社会を是正せよ。身長格差は当店で。人は見た目が9割だから…」や、横綱・朝青龍が騒動を起こすと「横綱が土俵際、当店も土俵際」で話題提供。“閉店しない閉店セール”を続けてきた。

 だが、竹部さんが交通事故で腰を痛め、昨年8月頃から店は休みがちに。見かねた近隣住民や仕入れ先が応援隊を結成し、12月7日から店先に立ち営業再開。それでも、建物の賃貸契約満了や老朽化から閉店を決めた。

 「黙ってやめるつもりだったけど最後を盛り上げてくれて感謝してます。でも、今回はほんまにやめます。ほんまです」と竹部さん。「もうあかん やめます」の上に「ほんまに」と入れた。1日からのカウントダウンセールは大盛況で、1カ月で200足前後の売れ行きが1200足以上へ跳ね上がった。

 応援隊世話人を務める近隣の司法書士・小山秀司さん(64)らが話題作りで実施した店頭アンケートは、閉店を「信じる」ファン31人に対し「信じない」が68人。最後の最後に「“やめます”をやめます」とはいかないか…。20日は午後3時から閉店セレモニーを行う。

[ 2016年2月20日 05:30 ]

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