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 山梨県甲府市に拠点を置く暴力団「山梨俠友(きょうゆう)会」が19日、県警に解散届を提出したことが県警への取材でわかった。県警は事実関係を慎重に確認している。

 県警組織犯罪対策課によると、19日昼、山梨俠友会の幹部が南甲府署を訪れ、解散届を提出した。県警は解散届の内容を明らかにしていないが、指定暴力団稲川会山梨一家に合流するとみられる。

 県警によると、山梨県は全国で唯一、暴力団同士の対立抗争が続いているとされる。抗争は2011年5月、山梨一家から一部の組が抜け、「山梨俠友会」の結成を表明したことから始まった。以降、県内では52件の抗争事件が確認されており、うち34件は発砲事件だった。14年12月には、中央自動車道甲府南インターチェンジで、山梨俠友会幹部が待ち伏せされ銃撃される事件も発生した。