作家の津島佑子さん死去
作家、太宰治の次女で、NHKの連続テレビ小説「純情きらり」の原案となった小説「火の山-山猿記」などで知られる作家の津島佑子さんが、18日午後、肺がんのため、東京都内の病院で亡くなりました。68歳でした。
津島佑子さんは、作家・太宰治の次女として、東京・三鷹市で生まれました。大学生のときに同人雑誌「文藝首都」の会員となり、昭和46年に短編集「謝肉祭」で小説家としてデビューすると、次々に文学賞を受賞し、現代文学を代表する作家として高い評価を得ました。
平成8年から平成9年にかけて文芸雑誌に連載した「火の山-山猿記」は、富士山に寄り添いながら生きる家族を描いた作品で、NHKの連続テレビ小説「純情きらり」の原案にもなりました。また、平成17年に発表した「ナラ・レポート」は、現代と過去が交錯しながら繰り広げられる親子の物語で、この年、津島さんは芸術選奨文部科学大臣賞に選ばれています。3年前には、東日本大震災とそれに伴う原子力発電所の事故を戦後の日本が背負った歴史に重ねて描き出した作品「ヤマネコ・ドーム」を発表して話題となりました。
家族によりますと、津島さんはおととしから体調を崩していたということで、18日午後4時10分、東京都内の病院で、肺がんのため68歳で亡くなりました。
投稿者:かぶん | 投稿時間:22:04
| カテゴリ:文化のニュース
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