ピカソ、天才の秘密
2016年1月3日〜3月21日
愛知県美術館
一面ベントの白煙くっきり 写真家・石川梵さん空撮、爆発1時間前の福島第一原発
東京電力福島第一原発事故で、東電は事故発生翌日の二〇一一年三月十二日、1号機の原子炉が破裂しないようベント(排気)を実施した。その様子を写真家の石川梵(ぼん)さんが撮影していた。本紙に提供された写真を見ると、排気筒から北側に向かって白煙がたなびいている。 1号機は地震や津波に襲われた十一日夕の段階で炉心溶融が起きたとされ、炉内の圧力が設計を大きく超える状態になった。 東電は十二日午前にベントを試みたが、弁が少ししか開かず失敗。午後二時半ごろに再び試みた。 ベントが成功したかどうかはこれまで敷地南側にあった展望台からのライブカメラの不鮮明な映像や、格納容器の圧力低下で確認できたとされてきたが、ここまで鮮明な写真で確認できたのは初めて。 石川さんは当時、津波で壊滅的被害を受けた宮城県気仙沼市を小型機で撮影した帰りだった。 本紙の取材に「撮影したのは午後二時四十分ごろ。気仙沼に向かう時は福島第一原発の様子がおかしいとは思わず、敷地内が津波でやられているとも思わなかった。帰りに排気筒から煙が出ているのを見て、とんでもないことが起きているのではと思い、シャッターを切った」と話した。 1号機の原子炉建屋は、その一時間後の同三時三十六分、建屋上部にたまったガスにより水素爆発を起こした。 PR情報
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