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 中部電力は、見直し中の長期経営指針で、浜岡原子力発電所6号機の建設計画について記載をやめる方針を固めた。停止中の3~5号機の再稼働が見通せない中では、新設は現実的ではないと判断した。ただ、計画自体は中止せず、将来的な建設の可能性を残す構えだ。

 6号機の新設は、2008年に1、2号機の廃炉とセットで発表。出力約140万キロワット級で、着工は15年を予定していた。11年2月に発表した30年までの経営指針にも、「建設を着実に推進」と明記した。

 しかし、直後に東京電力福島第一原発の事故が発生。中部電は浜岡3~5号機の停止に追い込まれた。6号機の建設も、12年に公表した電力供給計画で凍結したが、経営指針には建設方針を残したままだった。