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仕事、睡眠、家族、運動、友だち、どれか3つを選べと言われたらどうする?
Inc.:会社経営者がワークライフバランスを保つ大変さを語り始めたら、時間がいくらあっても足りません。しかし、Facebookのマーケット開発部門の前ディレクターであり、マーク・ザッカーバーグの姉でもある起業家のランディ・ザッカーバーグは、数年前に、会社経営者が自身の生活の何を引き換えにしているかがわかる、簡潔なツイートをしていました。
The entrepreneur's dilemma:
— Randi Zuckerberg (@randizuckerberg) 2011, 12月 9
Maintaining friendships. Building a great company. Spending time w/family. Staying fit. Getting sleep.
Pick 3.
起業家のジレンマ:
友だちとの関係、すごい会社の経営、家族と過ごす時間、運動の継続、睡眠、どれか3つを選べ。
子供の世話をしたい、運動も続けたい、会社もうまく経営したい...。このツイートの論理でいくと、それなら睡眠はあきらめるしかありません。友だちと過ごす時間も取れないでしょう。ザッカーバーグは、友だちと運動は二の次になってしまうことが多いと言います。悲しいかな、それが現実です。ザッカーバーグは、会社経営者の実態を率直に世間に漏らしたまでです。
他の経営者も同意している
あまりに厳しいと思うかもしれませんが、最近、ショッピングサイト「Storenvy」の創設者であるJon Crawfordが「Founder Dating」のインタビューに答えているように、これは事実です。Crawfordは、これから起業しようとしている人にも忠告しています。
仕事、睡眠、家族、運動、友だち、どれか3つを選べ。これが経営者の現実だ。ビジネスに勝ち、大きなことを成し遂げるには、偏るのはしょうがないと思う。もちろん例外もあるとは思うけれど、これまで見てきた起業家や会社経営者たちは、会社を軌道に乗せるまでは偏っていた。会社を成功させたいなら、同じような決断をするしかない。
友だちと一緒に長い時間過ごして、アカデミー賞にノミネートされた映画は全部見て、夜は十分睡眠を取り、運動もしていたら、スタートアップに必要なことをすべてやるのは難しい。ほかの何よりも自分の会社を気にかけているのなら、そうするしかない。しかし、それには犠牲がともなう。
ほかの起業家や会社経営者も、会社経営者としての生活と、家庭人としての生活は両立できないと、同じような告白をしています。
自分にも当てはまるか?
ザッカーバーグの言葉は明晰かつ簡潔で、Crawfordやほかの経営者も同意していますが、私自身は「これは自分にも当てはまるのだろうか?」と疑問に思っています。Basecampの共同創業者でありCTOの David Heinemeier Hanssonなど、著名な起業家の何人かは、週40時間程度の労働時間でも、スタートアップを成功させるために必要な仕事はできると公言しています。おそらく、残りの時間を運動や、家族や友だちと過ごすことに十分充てられるでしょう(少なくとも2つ以上はできそうです)。
当然ながら、恵まれた環境で、もっとバランスの取れた生活を送っている経営者もいるかもしれません。仕事の負荷やライフスタイルを、世間向けに少しだけ脚色している可能性もあります。そして、ワークライフバランスは経営者だけの課題ではありません。
あなたならどの3つを選びますか?
Work, Sleep, Family, Fitness, or Friends: Pick 3|Inc.
Jessica Stillman(訳:的野裕子)
Photo by PIXTA.
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