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中間貯蔵施設 10月にも中核施設の整備着手へ2月19日 20時38分
福島県内の除染で出た土などの廃棄物を保管する中間貯蔵施設について、環境省は、早ければことし10月にも廃棄物の受け入れや分別を行う中核施設の整備に着手する方針を明らかにしました。
政府は、東京電力福島第一原子力発電所がある双葉町と大熊町に除染で出た廃棄物の中間貯蔵施設を建設する計画です。19日、井上環境副大臣が地元の2つの町議会を相次いで訪れ、来年度以降の整備方針を説明しました。
この中で、中間貯蔵施設の中核となる、搬入される廃棄物の分別などを行う「受入・分別施設」と、汚染土壌の貯蔵施設をそれぞれの町に設けるほか、大熊町には仮設の焼却施設を設置するとしていて、早ければことし10月から建設工事に着手し、来年以降に順次、稼働を目指す方針を明らかにしました。
そのうえで、今年度で終了する計画の試験的な輸送に代わって来年度から段階的に本格的な輸送を始めるとして、新たな保管場の整備を進めることや、来年度の輸送量が今年度の3倍のおよそ15万立方メートルになる見通しも示しました。しかし、これまでに県内で発生した廃棄物はおよそ1000万立方メートルに上ることから、搬入は全体の1.5%にとどまることになります。
これに対し、大熊町の議員はおおむね理解を示した一方で、双葉町の議員からは「本格的な輸送を始める前に道路の補修などを優先して進めるべきだ」といった意見が出されたということで、引き続き協議していくことになりました。
この中で、中間貯蔵施設の中核となる、搬入される廃棄物の分別などを行う「受入・分別施設」と、汚染土壌の貯蔵施設をそれぞれの町に設けるほか、大熊町には仮設の焼却施設を設置するとしていて、早ければことし10月から建設工事に着手し、来年以降に順次、稼働を目指す方針を明らかにしました。
そのうえで、今年度で終了する計画の試験的な輸送に代わって来年度から段階的に本格的な輸送を始めるとして、新たな保管場の整備を進めることや、来年度の輸送量が今年度の3倍のおよそ15万立方メートルになる見通しも示しました。しかし、これまでに県内で発生した廃棄物はおよそ1000万立方メートルに上ることから、搬入は全体の1.5%にとどまることになります。
これに対し、大熊町の議員はおおむね理解を示した一方で、双葉町の議員からは「本格的な輸送を始める前に道路の補修などを優先して進めるべきだ」といった意見が出されたということで、引き続き協議していくことになりました。
双方の町議会への説明のあと、井上環境副大臣はいわき市内で記者団に対し「きょうの説明に対して双葉町からは特に厳しい意見が示されたと受け止めている。この方針の取り扱いについては今後も町と協議していきたい」と述べました。
大熊町の渡辺利綱町長は「環境省の基本的な方針が改めて示され、議会も理解してもらえた。地権者との交渉にも人員を増やすということなので用地交渉が進むことを期待したい」と話していました。
双葉町の伊澤史朗町長は「来年度の方針そのものよりも、地権者との交渉の進め方などで議会の納得が得られていない。具体的な改善点について議会や国とも協議したい」と話していました。
大熊町の渡辺利綱町長は「環境省の基本的な方針が改めて示され、議会も理解してもらえた。地権者との交渉にも人員を増やすということなので用地交渉が進むことを期待したい」と話していました。
双葉町の伊澤史朗町長は「来年度の方針そのものよりも、地権者との交渉の進め方などで議会の納得が得られていない。具体的な改善点について議会や国とも協議したい」と話していました。