ニュース詳細
南相馬市の避難指示 4月中の解除目指す2月19日 19時11分
東京電力福島第一原発の事故に伴って福島県南相馬市に出されている避難指示について、政府は19日、ことし4月中の解除を目指す考えを初めて明らかにしました。
これは19日、南相馬市議会の全員協議会に出席した政府の原子力災害現地対策本部の後藤収副本部長が明らかにしました。
それによりますと、原発事故で避難指示が出されている南相馬市の小高区の全域と原町区の一部について、政府は、宅地や近隣の除染も来月末までに完了する見込みで、生活再開の環境が整ったとしています。
そのうえで、避難指示をことし4月中に解除することを目指す考えを初めて明らかにするとともに、解除後も住民が帰還を強制されるものでなく、支援を継続することを強調し、理解を求めました。
これに対して、議員側からは「除染の完了を含め、4月中に本当に解除できるのか」とか、「生活できる環境にはなく、解除しても住民は戻らない」などといった意見が相次ぎました。
これを受けて南相馬市の桜井勝延市長は「今後、住民への説明会があり、政府との協議もある。4月中の解除の政府方針に、今ここで判断を言える状況ではない」と答えていました。
南相馬市の避難指示区域では、住民が帰還に備えるための「準備宿泊」が去年8月から行われていて、政府は、避難指示の解除までは準備宿泊を続けるとしています。
19日示した避難指示解除の方針について、政府は、20日から開かれる住民説明会でも理解を求めていくことにしています。
それによりますと、原発事故で避難指示が出されている南相馬市の小高区の全域と原町区の一部について、政府は、宅地や近隣の除染も来月末までに完了する見込みで、生活再開の環境が整ったとしています。
そのうえで、避難指示をことし4月中に解除することを目指す考えを初めて明らかにするとともに、解除後も住民が帰還を強制されるものでなく、支援を継続することを強調し、理解を求めました。
これに対して、議員側からは「除染の完了を含め、4月中に本当に解除できるのか」とか、「生活できる環境にはなく、解除しても住民は戻らない」などといった意見が相次ぎました。
これを受けて南相馬市の桜井勝延市長は「今後、住民への説明会があり、政府との協議もある。4月中の解除の政府方針に、今ここで判断を言える状況ではない」と答えていました。
南相馬市の避難指示区域では、住民が帰還に備えるための「準備宿泊」が去年8月から行われていて、政府は、避難指示の解除までは準備宿泊を続けるとしています。
19日示した避難指示解除の方針について、政府は、20日から開かれる住民説明会でも理解を求めていくことにしています。
市長「除染など本当に終わるか確認したい」
南相馬市の避難指示について、政府がことし4月中の解除を目指す考えを示したことについて、南相馬市の桜井勝延市長は、「市としては、一貫して4月を目標に解除が達成できるよう国にお願いしてきた。今年度中に除染が終わると国から説明があったが、除染やがれき処理などが本当に終わるのか解除を前に確認したい。解除時期については住民説明会の意見も受け止め、再度、国と協議して判断したい」と話していました。
後藤副本部長「できるだけ早く判断」
政府の原子力災害現地対策本部の後藤収副本部長は、南相馬市議会での説明のあと、「避難指示解除の判断は南相馬市が除染完了を確認する段階を経たあととなるが、政府としては、できるだけ早く解除の時期を判断したい」と述べました。そのうえで、今回示した「4月中」という避難指示解除の時期について、「決められた日程を前提としているわけではなく、状況が変われば時期の見直しもありうる」と述べました。