阪急電鉄と相互乗り入れする堺筋線は、来年度に予定される阪急のダイヤ改正に合わせて終電を延長する見込み。
■新大阪止まり
ただ、回送電車のやりくりだけでは、利用者のニーズに十分に応えきれないのが実情だ。
全路線で最も利用者が多い御堂筋線は、梅田駅発の上り線が25分延長されるが、新大阪駅止まり。市内への通勤客が多く利用する江坂駅や御堂筋線と接続する北大阪急行の千里中央駅までは届かない。江坂駅を利用する大阪府吹田市の女性会社員(33)は「新大阪までならJRの方がより遅くまで終電がある。何とか区間を延ばしてほしい」と注文をつける。
周知も課題だ。駅構内や車両内にポスターを掲げているが、現時点では具体的な改正内容を知るには交通局のホームページを見るか、各駅などに問い合わせるしかない。同局の担当者は「まだ改善の余地は多い。ニーズを見極め、柔軟に対応していきたい」と話している。
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