ローマ=山尾有紀恵
2016年2月19日18時19分
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は18日、メキシコ訪問からの帰路の機中で会見し、中南米を中心に流行するジカウイルス感染症(ジカ熱)の感染予防のための避妊について問われ、「特定の場合には、避妊は絶対悪ではない」と許容されるケースもありうると示唆した。
バチカンは避妊や中絶を認めていない。前法王のベネディクト16世はエイズ対策のコンドームについても「配布は問題を悪化させる」と述べたことがある。
フランシスコ法王はこの日、1960年代にアフリカで活動する修道女らに対して、レイプの危険がある場合の避妊薬使用を許可した法王がいた例を挙げた。ただ、ジカ熱がその特例にあたるかについては明言を避け、医師らがワクチン発見に全力を尽くすよう呼びかけた。
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朝日新聞国際報道部
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