トップページBusinessニュース生保協会会長「国債中心の運用もはや困難」
ニュース詳細

生保協会会長「国債中心の運用もはや困難」
2月19日 17時13分

日銀によるマイナス金利の導入で国債の利回りが急低下していることについて生命保険協会の筒井義信会長は19日の会見で、「国債を中心にした運用はもはや困難だ」と述べ、今の低金利が長引けば、生命保険各社の経営に悪影響が及ぶおそれがあるという認識を示しました。
この中で筒井会長は、日銀が今月16日から始めたマイナス金利政策について、「世界的にリスクを避けようという金融市場の状況が続くなかで、物価上昇の動きを続けようという日銀の強い意志を感じる。政策が機能して物価上昇が続くことを中長期的には期待している」と述べました。
一方、筒井会長は、日銀の政策によって国債の利回りが急低下していることの影響について、「すでに一時払いの貯蓄性商品については、商品の販売停止などの動きが出ており、顧客ニーズへの対応を困難にするということで大きな懸念を持っている」と述べました。
そのうえで筒井会長は、「今の金利水準ではもはや国債を中心とした運用は困難だ。私が社長を務める保険会社でもこの金利水準が続けば、運用による利回りが契約者に約束した利回りを下回る、逆ざやに、将来陥る懸念を想定せざるをえない」と述べ、今の低金利が長引けば、生命保険各社の経営に悪影響が及ぶおそれがあるという認識を示しました。

関連ニュース

k10010415161000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ