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トランプ氏 移民政策巡り「法王と争いたくない」
2月19日 16時09分

アメリカ大統領選挙に向けて共和党から立候補しているトランプ氏は、移民政策を巡るみずからの発言が、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王から批判を受けたことについて、「法王と争いたくはない」と述べ、選挙戦への悪影響を避けたいという思惑があるとみられます。
アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びで、過激な発言で知られる共和党で支持率トップのトランプ氏は、移民政策を巡り、「隣国のメキシコからの不法移民を防ぐために国境に壁を築くべきだ」と主張してきました。
この主張について、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は18日、「壁を築くことを考え、橋を架けることを考えない人はキリスト教徒ではない」などと批判したのに対して、トランプ氏は声明で、「宗教指導者が、個人の信仰に疑いを差し挟むことは恥ずべきことだ」と反論していました。
これについて、トランプ氏は、20日に予備選挙が行われる南部サウスカロライナ州で開かれた対話集会で、「国境の安全対策は必要だ」として、みずからの移民政策の正当性を改めて強調しました。ただ、「法王と争いたくはないし、これは争いとは思っていない」と述べ、事態を鎮静化させたい意向も示しました。
アメリカでは、カトリックの信者は国民のおよそ20%ですが、ローマ法王はキリスト教徒の間で広く尊敬を集めているだけに、トランプ氏は、今後の選挙戦への悪影響を避けたいという思惑があるとみられます。

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