民主と共産、候補一本化で合意
共産が候補予定者取り下げ、民主の池田氏推薦へ
民主、共産両党は18日、町村信孝前衆院議長の死去に伴う衆院北海道5区補選(4月12日告示、同24日投開票)の候補者一本化について、地元支部レベルで合意した。共産党が候補予定者を取り下げ、無所属で立候補する民主党道連局長の池田真紀氏(43)を推薦する。19日に共闘協定に調印し、正式発表する。
共産党は党道5区国政対策委員長の橋本美香氏(45)を公認した後も、安全保障関連法廃止を主張し、当選後も無所属で活動することを条件に野党共闘を探っていた。両党関係者によると、池田氏は安保法廃止を目指すことを誓約するが、当選後にどの会派に所属するかは協定では明示しないという。
共産党が国政選挙で候補予定者を取り下げるのは、夏の参院選熊本選挙区に続いて2例目。民主党のほか、維新の党と社民党も池田氏を推薦している。
一方、5区補選を参院選の前哨戦として重視する自民党は、町村氏の次女の夫、和田義明氏(44)の擁立を決め、公明党と日本のこころを大切にする党が推薦した。安倍晋三首相は昨年12月、新党大地の鈴木宗男代表に直接、支援を要請し、協力を取り付けた。
野党の分断を図る自民党に対し、民主、共産両党の協力が成立するかどうかが補選の焦点になっていた。【三股智子】