2016年2月19日14時21分
共産党の志位和夫委員長は19日、野党5党首の会談で、夏の参院選に向けて「思いきった対応をする」と述べ、1人区で共産候補を取り下げて野党候補の一本化に協力する考えを示した。共産が提唱する安保法廃止を実現するための「国民連合政府」構想を事実上棚上げし、選挙協力をめざす。5党は会談後、参院選での連携に向け、安保法を廃止する2法案を衆院に共同提出した。
志位氏は会談で、従来掲げていた「国民連合政府」構想について「横に置いて、選挙協力の協議に入る」と発言。民主を中心に反発が強い同構想にこだわらず、野党連携を優先させる考えを示した。
参院選の1人区は32あるが、うち21選挙区で民主と共産両党の立候補予定者が競合している。共産が擁立を取り下げれば、野党支持層の分散を防ぐ効果がある。志位氏は今後の調整について「野党5党の幹事長と書記局長で早急に協議し具体化を図る」と述べた。
会談には、民主党、共産党、維新の党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党首が出席。①安保法制廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回②安倍政権の打倒をめざす③国政選挙で現与党及びその補完勢力を少数に追い込む④国会や国政選挙でできる限りの協力を行う――の4点で一致。連携を深めていくことを確認した。
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