僕らの中のネアンデルタール人が鬱病やタバコ依存の元凶だった
現生人類(ホモ・サピエンス)がかつてネアンデルタール人と交雑していたというのは今や定説になっていますが、彼らとの交雑が「うつ病」「ニコチン中毒」など幾つかの病気と深い関係にあることが判明しました。
更新日: 2016年02月19日
現生人類(ホモ・サピエンス)がかつてネアンデルタール人と交雑していたというのは今や定説になっていますが、彼らとの交雑が「うつ病」「ニコチン中毒」など幾つかの病気と深い関係にあることが判明しました。
更新日: 2016年02月19日
僕らの中にいるネアンデルタール人
私たち現生人類のDNAの中には、一定割合のネアンデルタール人由来の遺伝子があることが分かっています。
ヒトの起源であるホモ・サピエンスは、約6万年前にアフリカ大陸から移動を開始して世界各地に広がって行ったと考えられていました。その拡散の過程で、ホモ・サピエンスは当時まだ生存していたネアンデルタール人と交配を繰り返していたことが判明しています。
私たちホモ・サピエンスの近縁種であるネアンデルタール人。
私たちの祖先は彼らネアンデルタール人と交配を繰り返していたことが科学的に判明しています。
ネアンデルタール人とヒトは事実交配が可能であり、アフリカに住むネグロイドを除く全ての人類に、ネアンデルタール人との交雑を示す遺伝子が1〜4%存在する
地球上の多くの地域のヒトを調べたところ、ネアンデルタール人由来の遺伝子が数%見つかっているのです。
ネアンデルタール人の男性とホモ・サピエンスの少女のイメージ。
ホモ・サピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人をはじめとする近縁旧人種と性的な関係を持っていたことは、遺伝学的証拠によりすでに強固に裏付けられている。
これまで調べられたヨーロッパ人やアジア人には必ずネアンデルタール人遺伝子の断片が見つかっているそうです。
このネアンデルタール人。現生人類よりも原始的で知能が低く言葉もなく、大柄で筋肉質で猿人類のような顔だと推測されたい放題だが、積極的に火を使い、石器や壁画なども見つかっている事から、「当時のホモ・サピエンスとさほど変わらなかったのでは?」という声も多数ある。
初期人類はアフリカで生まれ、ユーラシア大陸に広まる過程で、別系統のネアンデルタール人と混血したとされる。
アフリカを出た現生人類の祖先は、中東や欧州でネアンデルタール人と交わっていました。
ネアンデルタール人遺伝子を持たない現代人もいる。例えばサハラ以南のアフリカ人は過去にネアンデルタール人と出会っておらず、当然、性的交渉もなく遺伝子流入は見られなかった。
アフリカに住むネグロイドの人々からはネアンデルタール人の遺伝子はほとんど検出されないのだそうです。
アフリカに残ったヒトはネアンデルタール人とは交配していない。
ネアンデルタール人の遺伝子が幾つかの病気をもたらしている
今回、現代人の大規模ゲノム解析を行った複数の研究チームが、先祖の性的交流が現代人の体質に複合的な影響を及ぼしていることを示す決定的な証拠を見いだし、分子生物進化学会の年次総会で報告した。
こうしたネアンデルタール人との交雑によって得た遺伝子が、私たちホモ・サピエンスのいくつかの病気に強く影響している可能性があるとのこと。
現生人類は数万年前に祖先が混血したネアンデルタール人から、うつ病など計12の病気に関連する遺伝情報を受け継いでいると、米バンダービルト大などのチームが米科学誌サイエンスに発表した。
関連が深かったのは、うつ病や気分障害のほか、日光を浴び続けることで皮膚に赤い斑点やかさぶたができる「日光角化症」や血液が凝固しやすい病気、たばこへの依存などだった。
遺伝情報を担うDNAの塩基配列にネアンデルタール人との混血に由来する変異がある人はこれらの病気の危険性が増すという。
うつ状態から戻る良い方法として、「人のせいにする」というのがあります。
この世で起こっていることを全部自分で背負うのはまず無理ですし、大抵のことは人のせいにしてしまってもいいことばかりなんじゃないかなと思います。
だから病気も祖先のせいにしてしまえば気持ちが楽になるかもしれない。
これからはうつ病はネアンデルタール人のせいにできますね!
なぜ僕らの祖先はネアンデルタール人と親しく交わったのだろう?
ネアンデルタール人のDNAが今日でも有益な役割を果たしている可能性も否定できない。病気に対するリスクを増大させるからといって、他の要因から人体を守っていないとは限らない。
研究チームはネアンデルタール人の遺伝子全てが悪い影響ばかりを与えるのではないと説明します。発見された遺伝子変異の一部は私たちを疾患に強くする機能と疾患に弱くする機能、両方に影響を与えるようです。
その影響は、ホモ・サピエンスがアフリカ外の環境に対処するのに役立つ能力の獲得から、喘息や皮膚病、ことによるとうつ病へのかかりやすさに至るまで、多岐にわたっている。
初期人類にとって、ネアンデルタール人との混血が遺伝的なアドバンテージだったのではないかと推測されている。
ネアンデルタール人は人類の祖先がやってくるはるか昔から、中央アジアやヨーロッパで暮らしていました。したがって気候、動植物、病原菌などの点でアフリカとはまるで異なる環境に適応した可能性は高いでしょう
ネアンデルタール人との交雑が、現生人類のアフリカ以外の新しい環境への適応を促進した可能性が大きい。
ネアンデルタール人の少女の頭蓋骨からの復元図。
要するに、人間の進化についてほんのわずかに理解を進める手がかりが見つかったということなのだ。
現生人類とネアンデルタール人の関係は想像以上に深かった
現代のヒトの祖先であるホモ・サピエンスと、約2万年前に絶滅したと考えられているネアンデルタール人の交配は、従来の研究から考えられていたよりも5万年も早い約10万年前から始まっていたとする研究結果が科学誌「Nature」に発表されました。
これは、ホモ・サピエンスが従来考えられていた時期よりも早い段階でアフリカから移動を開始し、ネアンデルタール人との交配(セックス)を行っていたことを示しています。
数万年前に、私たちホモ・サピエンスとネアンデルタール人が出会った時に、何が起きたのか。石器の技術が伝わるといった文化的交流はあったらしい。おそらく物々交換も行われていた。
実は、両者が争ったことを示す明確な証拠は今のところない。希望的観測かも知れないが、両者の関係は、おおむね良好なものだったのではないだろうか。
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