「食べちゃ駄目だ。食べちゃ駄目だ。食べちゃ駄目だ。」
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甘いものが食べたくなったとき、そんな風に考えてませんか?
そう考えてたら、いつまで経っても、偽の食欲(快感のための食欲)から離れられませんよ。
目次
脳は否定語を認識しない
「食べてはいけない」
もしあなたがそう思うと、むしろそれを食べたくなるんです。
「チョコを食べてはいけない」と思うとチョコがほしくなり、「ケーキを食べてはいけない」と思うとケーキが食べたくなる。
なぜなら、それは脳が否定語を認識しないからなんです。
たとえば、こんな話があります。
小さなお子さんが食器を運ぶときに「落としてはいけませんよ」と言うと、食器を落とす確率が上がり、「しっかり持とうね」というと、落とす確立が下がる。
え?何怪しいこと言ってんだって?
論より証拠。
試してみましょう。以下の文章を読んでください。
いかがですか?
赤い像を思い浮かべましたよね。
これが、脳は否定語を認識しないということです。
脳は「ない」モノを認識できない
「脳は否定語を認識できない」は「脳は『ない』モノを認識できない」と言い換えるとめちゃくちゃ分かりやすくなります。
「甘いものを食べ『ない』ようにしよう」は、「甘いものを食べ『』よう」に。
「夜食を食べ『ない』ようにしよう」は、「夜食を食べ『』よう」に。
このように『ない』が認識されず、肯定の言葉として受け取ってしまうんですね。つまり、禁止されればされるほど、イメージしてしまうということ。
甘いものを食べないようにと思うと、甘いものを食べることをイメージしますし、夜食を食べないようにと思うと、夜食を食べることをイメージしてしまう。
そして、そのイメージがかつてその食品が美味しかったという記憶と結びつき、偽の食欲を起こします。
もしあなたがダイエット後にドカ食いしてしまうなら、これが原因かもしれませんね。
禁止はストレスの元
「いや、私は意志が強いから大丈夫!」
そういったあなたには、別の問題が起こります。
それは、周囲に対してイライラしてしまうということ。
あなたがめちゃくちゃ我慢してるのに、周囲に人が食べていると、「私は食べれないのに、何であいつが食べてんの!」って、ストレスが溜まります。
人は、自分ができないことを平気でしてしまう人を見ると、「禁止すべきなのに、我慢すべきなのに、あの人はそれを破っている!」って、ストレスを感じるんです。
そんな状態は嫌ですよね。
いつでもどこでも誰かが食べているのが今の日本。間違いなくストレスが溜まります。
肯定の選択肢を用意しよう
じゃあどうすればいいか。
もし、あなたが偽の食欲から脱したいならこう考えてください。
「○○を食べてはいけない」
ではなく、
「○○を食べる」
お腹が空いたときに禁止ではなく、肯定の選択肢を用意しておくんです。
ポイントは、できる限り具体的なものにしておくこと。ここが曖昧だと迷う時間が入るので、間違いなく記憶による偽の食欲が襲ってきます。
具体的には無塩ナッツや果物がおすすめ。
加工食品に比べて依存性が低いです。
もちろん、胃を休めるためには、これらも食べない時間を作ることも大切。しかし、これらは加工食品と違い、大きな偽の食欲を作りません。続けていれば、徐々に食べない時間帯を設けることも可能になります。
これのまた良いのが、ストレスも溜まりづらいところ。なんせ、あなたが「身体に良いものを食べる」と自分で選択してるんですから、ストレスなんて感じません。
偽の食欲に従うのも「○」
身体に良いものを食べるのも「○」
あなたはどっちを選んでもOKなんです。
そのうち、偽の食欲の思うがままに、甘い甘い加工食品を食べている人たちが可哀想に見えたりもしますよ笑
ぜひ、「食べない」という禁止ではなく、「食べる」という肯定の選択肢を作って、偽の食欲ではなく、あなたの意思で選んでください。
まとめ
・脳は否定語を認識しない
・脳は「ない」モノは認識できない
・禁止されるとイメージしてしまい、それが記憶による偽の食欲を引き起こす
・禁止はストレスの元に
・「食べない」ではなく「食べる」という選択肢を用意
・あなたの意思であなたの食べるものを選べるように