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ベネズエラ 去年のインフレ率180%超える2月19日 9時21分
原油価格の低迷で外貨収入が減り、食料品や医薬品などの不足が深刻化している、南米の産油国ベネズエラで、去年のインフレ率が180%を超えたことが分かりました。
南米のベネズエラは輸出の9割以上を原油に頼る産油国ですが、原油価格の下落で外貨収入が大幅に減少しています。国内では、輸入に頼ってきた医薬品や食料品などが不足して、価格の高騰が続いており、ベネズエラの中央銀行は18日、去年のインフレ率が180.9%に達したと発表しました。
外貨収入が減るなか、財政も急激に悪化し、マドゥーロ大統領は17日、これまで補助金で価格を抑えてきたガソリン価格を14倍引き上げたり、対ドルでおよそ4割通貨の切り下げを行う方針を発表しました。ただ、燃料の価格の上昇は、家計に直接打撃となるほか、通貨の切り下げは、輸入品のさらなる値上げを招き、インフレが悪化するおそれも出ています。
ベネズエラ政府は、原油高で獲得した収入の多くを貧困層への手厚い支援に使う一方、外貨を獲得できる産業の育成は進めておらず、今後、市民生活の混乱が広がることは避けられない見通しです。
外貨収入が減るなか、財政も急激に悪化し、マドゥーロ大統領は17日、これまで補助金で価格を抑えてきたガソリン価格を14倍引き上げたり、対ドルでおよそ4割通貨の切り下げを行う方針を発表しました。ただ、燃料の価格の上昇は、家計に直接打撃となるほか、通貨の切り下げは、輸入品のさらなる値上げを招き、インフレが悪化するおそれも出ています。
ベネズエラ政府は、原油高で獲得した収入の多くを貧困層への手厚い支援に使う一方、外貨を獲得できる産業の育成は進めておらず、今後、市民生活の混乱が広がることは避けられない見通しです。