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被害者「自分に何か…疑う人は」手書きメモ

大山真白さんの遺体が発見された加古川の中州(中央)=兵庫県加古川市で2016年2月18日午後4時9分、三浦博之撮影

知人に貸した現金巡りトラブル 殺人容疑で21歳男逮捕

 兵庫県加古川市の加古川で昨年12月、アルバイト店員の大山真白(ましろ)さん(20)=大阪府吹田市=の遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された食料品店アルバイト、礒野和晃容疑者(21)=加古川市東神吉町砂部=と大山さんは、大山さんが知人に貸した現金を巡ってトラブルになっていたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。礒野容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。【矢澤秀範、藤田宰司、川畑展之】

 県警加古川署捜査本部は、大山さんが加古川市に持参したとみられる約100万円がなくなっていることから、礒野容疑者に渡ったとみて追及する。また、大山さんが自宅に「自分に何かあったら疑ってほしい人がいる」との趣旨の手書きメモを残していたことも新たに分かった。名前は書かれていなかったが、礒野容疑者を示唆する記述があり、事件前に危険を感じていたとみられる。

 捜査関係者によると、大山さんは以前、専門学校時代の同級生の男性に現金約10万円を貸し、返済を巡ってトラブルになっていた。昨年夏、大山さんの知人がトラブル解決のために礒野容疑者を大山さんに紹介。礒野容疑者は男性に返済を迫っていたが、何らかの理由で大山さんともトラブルになったという。

 大山さんは昨年12月、自分の口座から複数回にわたって計約100万円を引き出していた。同6日、友人と吹田市の商業施設エキスポシティを訪れた後、1人で「加古川に行く」と言って友人と別れており、この際に約100万円を持っていたとみられる。

 大山さんは声優を目指し、神戸市の専門学校を昨春卒業。アルバイトをしながらレッスンに励んでいた。

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