北朝鮮 金第1書記の発射場視察を公開=軍需担当幹部同行

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、今月7日の長距離ミサイル発射の直前に北西部・東倉里の発射場を視察し、朝鮮労働党軍需工業部の幹部らが同行していたことが分かった。

 北朝鮮の朝鮮中央テレビは11日、金第1書記がミサイル発射場を点検する様子を収めた新たな記録映画を放送した。

 金第1書記は専用機で発射場を訪れたとみられる。映画では、専用機が飛行する場面に続いて金第1書記が機内で参謀らと会話する様子が映された。

 視察にはリ・マンゴン軍需工業部長、昨年2月まで軍需担当書記を務めた朴道春(パク・ドチュン)党政治局委員、ホン・ヨンチル軍需工業部副部長ら、北朝鮮の軍需担当幹部が同行した。

 リ氏は北朝鮮による4回目核実験(今年1月6日)より前の昨年12月ごろ軍需工業部長に就任したとされる。朴氏は軍需担当書記から退いた後も軍需工業分野に従事していると伝えられる。また、ホン氏は4回目核実験を主導した人物の一人に挙げられる。

 軍需工業部は核開発を含めた北朝鮮の軍需分野全般を担う党組織。北朝鮮は2回目の核実験(2009年)に対する国際社会の制裁を逃れるため、10年ごろから名称を「機械工業部」としていた。だが、北朝鮮メディアは先月初め、金第1書記に4回目核実験の準備完了を報告した部署を「軍需工業部」と報じ、北朝鮮が6年ぶりに本来の名称を復活させたことが確認された。

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