前回の運搬から1週間ですが、ワゴン2台満載の救援物資が全国から集まり、3月30日、第二段の運搬を行いましたのでご報告いたします。
救援物資運搬と被災地レポート (文:理事 漆沢祐樹)
3月30日
正午、神奈川事務所に集合。今回は当協会理事長、副理事長、事務局長、そして株式会社キャリアコンサルティング 代表取締役の室舘勲 理事、ジェイ・エピセンター氏、そして私の6名、2台のワゴン車です。
13時過ぎに出発。
救援物資は日本全国から続々と集まっており、今回も衣類から食料、電池、オムツ、寝具などが集まりました。
そしてジェイ・エピセンター氏の尽力で、前上越市長の宮越馨氏が呼びかけてくださり、新潟の田原酒造株式会社様、千代の光酒造株式会社 様、株式会社武蔵野酒造 様から総量100kgもの「酒粕」をご提供いただきました。酒粕は、「避難所のみなさんに温かく栄養のたくさんある甘酒を作って振舞いたい」とのジェイ氏のご提案によるものです。さらに、甘酒を作るための寸胴や鍋は、とんこつラーメンの「なんでんかんでん 」東京本店様が快くお貸しくださりました。
18時、仙台市立七郷小学校 に到着。
前回はこの小学校に300人以上の方が避難生活をされていましたが、学校も新年度が始まることもあり、そのうち200人ほどが数キロはなれた若林体育館 に余儀なく移動されているとのことでした。「若林体育館 の方が人数も300人以上で多いので、是非そちらに物資を送って欲しい」とのことでしたので、早速運びました。
若林体育館 には、仙台市役所からこの避難所を担当する方がちょうど来られており、救援物資を大変喜んでくださりました。まだまだ他に物資が十分に行き届かない地域があり、今回の救援物資の一部はそういった地域へ分配したいとおっしゃってました。甘酒も、本日は夜になってしまったので、また日を改めて避難者のみなさんに振舞いたいと言うことでしたので、調理器具一式と酒粕をお預けいたしました。
仙台市は急ピッチで電気、水道、ガスなどのライフラインの復旧作業が行われ、若林体育館では暖房設備も稼動しておりました。被災者の方も寒さの問題には一安心しているようでした。
しかし、体育館内は世帯ごとに高さ1メートルほどの段ボールで仕切られているだけで、全くプライベートのない空間。棚なども段ボールで作った簡易的な物を使っての生活でした。苦難な生活であることには変わりないでしょう。
何もかも、ご家族も失った方にとっては、心の痛みもとてつもなく大きいでしょう。
今後も長期に渡り、物資の支援は必要なことは間違いないですが、心の面でも何か我々にお手伝いできることはないであろうか、少しでもつらいことを忘れられる時間を作ることはできないであろうか、、、
体育館をあとにし、現実を目に焼き付けて、肌で感じて帰りたいと、室舘理事とジェイ氏のたっての希望で、夜も遅くなりましたが津波に多く被害を受けた若林区荒浜地域や塩釜港を訪れました。
暗闇の中、車のライトだけでの街は表現が不謹慎ではありますが、街中が廃墟と化しており、雨が降って湿気が多いせいか、外の空気は海の塩の臭いに泥腐さや流されてきた木材の臭いが入り交じり、とてつもない環境でした。
そして、昼間と比べものにならないくらいの恐怖感と被害を受けた方々の悲惨さなどで、気づいたら涙が零れていました。
深夜、仙台市を後にし、帰路に就く。
今回は二回目の支援ということだったが、また深く今回の災害の恐怖と現実を見せつけさせられる支援活動とりました。
今後も私たちは被災者の方々には必要となる物資を届け、テレビでは放送されない現実を皆様に伝えていけたらと思います。
【義援金振込先】
三菱東京UFJ銀行 青山通支店
普通預金 0095663
一般社団法人 日本国際芸術文化協会 【シヤ)ニホンコクサイゲイジュツブンカキョウカイ】
※お振込みの際は、振込み名義の最後に「トウホク」と追記してお願いします。
【救援物資受け入れ先】
〒214-0023 神奈川県川崎市多摩区長尾7-1-4
M.Kファクトリー内
日本国際芸術文化協会 神奈川事務所
TEL 044-930-5117
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