【台南=共同】台湾南部で6日起きた地震で、台南市の頼清徳市長は7日、倒壊した同市永康区の高層集合住宅(地上16階、地下1階)の建物内になお132人が取り残されている可能性があると述べた。うち29人は生存している可能性が高いとみて、優先的に救助活動を続けるとした。
消防当局によると、7日時点で地震の死者は18人となり、負傷者は500人を超えた。うち倒壊した高層住宅で死亡が確認されたのは16人。
台南市は、同住宅の居住者数は住民登録上約260人としてきたが、頼市長は7日、310人前後だった可能性があると事実上修正。消防当局は徹夜で救出作業を続け、7日朝までに180人超を救出したという。倒壊当時、何人が建物内にいたかは定かでない。
消防当局は余震を警戒。ガス漏れや水道漏れも救出作業の障害となっており、消防隊員は慎重に作業を進めた。
日本の警察、消防、海上保安庁などの職員が7日朝、今後の被災地支援などに向け現地を視察。頼市長から救出状況などに関し説明を受けた。
地震、死者