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【茨城】

温泉施設「ビアスパークしもつま」 5カ月ぶりに営業再開

露天風呂の修繕状況を確かめる大里支配人=下妻市で

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 昨年の関東・東北水害で被災し、休業していた下妻市の温泉施設「ビアスパークしもつま」が十八日、約五カ月ぶりに営業を再開する。再開に向け最後の準備に追われており、大里佳正支配人は「泥のかき出しや清掃作業など、ボランティアをはじめ、多くの人たちの協力があってここまで来られた」と感謝している。 (原田拓哉)

 昨年九月十日、ビアスパークの、すぐ西側を流れる鬼怒川が越水し、高台にある本館の被害は最小限にとどまったものの、そのほかの施設はほぼ、すべて水没した。温泉施設の浄化槽やポンプも低い土地に設置してあったため水をかぶり、全施設で営業休止を余儀なくされた。秋の行楽シーズンとも重なり、最大五連休となった九月のシルバーウイーク期間中は、予約でほぼ満室のはずだった。

 休業中は、県内外のファンから、早期の営業再開を願う声が数多く寄せられたという。

 今回、再開するのは温泉施設、レストラン、宴会場のほか、敷地内にあり目玉の一つでもあるクラフトビール工場。ただ、体験農園と農産物の直売所は、依然として再開のめどは立っていない。

 再開する十八日は、無料で温泉を開放するほか、十九〜二十一日には温泉の利用料金を割り引く。

 大里支配人は「おかげさまで宿泊の予約も順調に入っている。年間パスポートで温泉を楽しんでいたお年寄りらも多かったので、本当に良かった」と胸をなで下ろしている。

 ビアスパークは、県や市が出資する第三セクター。年間約五十万人の利用客があり、宿泊だけでなく日帰りで温泉も楽しめる。

 

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