資金の逃避先ETF、米国債が金より輝く-流入続く可能性
2016/02/18 10:38 JST
(ブルームバーグ):今はゴールドラッシュとは言えないようだ。資産の逃避先を求める市場関係者にとって、今年は米国債が安全な選択肢と見なされていることに議論の余地はない。
ブルームバーグが集計したデータによれば、今年の「iシェアーズ米国債20年超ETF(ティッカーはTLT)」への資金流入は、米国の上場投資信託(ETF)の中で最も多くなっている。今年に入って同ETFに流入した資金は29億ドル(約3300億円)と、同ETFの資産残高の30%に相当し、週間ベースでは2002年の設定以降で最長の流入となっている。米国債に連動するETF全体では、年初以降120億ドル余りが流入しており、金連動型ETFへの流入額の3倍を超える。
世界の株式と高利回り債市場の混乱を背景に、金価格は今年に入って今月16日までに13%上昇した。ただ、米国債の上昇率は2.4%で金を下回っているにもかかわらず、投資家らは資金の大半を米国債連動型ETFに投資している。ドイツ銀行などの銀行は顧客に対し依然として米国債への投資を推奨していることから、米国債への資金流入は続く可能性がある。
ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は「どう考えてもTLTは最も本質的な代替投資先の一つだ」と指摘。その理由について、投資家にとって他のヘッジ手段として利用されることの多いレバレッジまたはデリバティブ(金融派生商品)を使わずに、株式市場の損失に対する防御につながるからだと述べた。
原題:In Battle of Havens, Treasuries Outshine Gold for ETF Investors(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Alexandra Scaggs ascaggs@bloomberg.net
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更新日時: 2016/02/18 10:38 JST