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金本監督“別人”ゴメスに「オレ超え」指令 ノルマは41本塁打

苦笑いのゴメス
早出特守で倒れ込みながら打球を押さえ、苦笑いのゴメス
Photo By スポニチ

 今年のG砲はひと味もふた味も違う。阪神のマウロ・ゴメス内野手(31)が沖縄・宜野座キャンプ第4クール2日目の17日、外国人助っ人では異例の早出特守を敢行した。打撃、走塁練習も精力的にこなし、途中合流だった過去2年のキャンプとは別人のような姿に、特守を命じた金本知憲監督(47)から「オレ超え」の打撃ノルマも課せられた。

 もっとも「超変革」しているのはこの男かもしれない。不動の4番打者が、助っ人砲では異例の早出特守を敢行。若手がウォーミングアップも始めていない時間帯に鳥谷、西岡とともに約30分間、ノックを受け続けた。

 「タフだった。たくさんノックを受けて下半身が疲れたけど、自分にとってはいいこと。コーチに言われたからやったけど、やって良かった。自分も守備がうまくなりたいと思っているんで」

 最初は3人とも三塁のポジションで31球。その後、西岡が二塁、鳥谷は遊撃に移り、ゴメスは三塁のままで26球。三遊間の打球に飛びつき、三塁線への鋭い当たりにも好反応を見せると、平田チーフ兼守備走塁コーチから「ナイスプレー!」と声が飛んだ。ラスト10本は左、右に振られたが、フラフラになって10本を取り終え、その場でバタリと大の字になった。

 1年目は夫人の出産、2年目は来日直前に車上荒らしに遭い、いずれもキャンプは途中合流だった。それが今季は1月27日に来日。金本監督との約束通りシェイプアップしてきた。13日には午前の盗塁練習だけでなく、午後の選手対抗リレーにも参加。走塁の意識の高さに、指揮官から「走力というよりも次の塁を狙う意欲。それは評論家時代から注目していた」と高評価された。どちらかと言えば“専門外”の分野でも、今年のゴメスは向上心の塊だ。

 もちろん、本職の調整も抜かりない。フリー打撃では60スイング中15本がフェンスオーバーで、柵越え率は・250。金本監督に直接指導を受ける場面もあった。

 「もっと後ろに体重を乗せて、そこでクルッと回転するように打ってはどうかと言われた。慣れないといけないけど、練習を続けていきたい」

 過去2年と比べても順調すぎる仕上がりに指揮官の舌も滑らか。昨季17本塁打に終わった主砲のノルマについて「それは僕超え。41本でしょう。(甲子園は)右打者はフォローなんだから。オレより体重は30キロ以上重いんだからね」と話し、05年の自身のベスト以上のアーチ量産を期待した。

 「去年は遅れて来たし体も重めだった。今年は向こうでもトレーニングしてきたし、いい感じでキャンプが進んでいる」

 打って、走って、そして守って…。肉体も意識も変革したG砲にとって、41発という数字も十分に手が届くはずだ。(山添 晴治)

[ 2016年2月18日 05:30 ]

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