何度も繰り返してきた話(2)

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故人のことについて述べることには違和感があります。問題は、これからだと思います。多くの人が気づいていることだと思いますが、拙著、『世にも恐ろしい糖質制限食ダイエット』は、『世にも美しきダイエット』からきています。大きな意味で「糖質制限食」を勧めるものでした。ご存知のように、著者のM氏は51歳の若さで脳血管疾患で亡くなっています。同じことを繰り返してはいけない。その思いで書きました。もちろん、この場合も、その食事が原因だったと断定することはできません。問題は、M氏が亡くなられたことについて、「家系的に脳血管疾患が多かった。非常に忙しく過労も重なった」というニュアンスのコメントがだされたことです。食事で健康になった。美しくなったと食事の影響の大きさを強調しながら、亡くなったことについては食事の影響についてほとんど述べられていません。

今回の桐山氏についても、氏が主宰していた団体の方だと思います。次のコメントをしています。

―桐山先生は、糖質制限が原因で亡くなったので
なく、
心不全・急性心筋梗塞で亡くなっ
たのが、診断書からも明らかです―

https://m.facebook.com/permalink.php?story_fbid=430348297159737&id=100005537114351

驚くべき内容です。よもや、「糖質制限食死」という診断書ではなかったと言いたいのでしょうか?「死因」が心筋梗塞だとしても、糖質制限食の影響はどうだったか?ということが問題のはすなんです。それにも関わらず、簡単に食事の影響を否定してしまう。

何度も繰り返してきた話というのは、極端な「糖質制限食」に対して、私だけではなく、良識のある医療者のほとんどが、脳や心臓の血管が危ないと指摘してきたことではないのか?ということ。

http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/29.html

もう一つは、残念な死から学べるのか?再びあやふやにしてしまうのか?ということにあります。

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20130222/enn1302221142007-n1.htm

(つづく)



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