2016年2月18日13時53分
兵庫県加古川市の加古川で昨年12月、大阪府吹田市のアルバイト店員、大山真白(ましろ)さん(20)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は18日、大山さんの知人の礒野和晃容疑者(21)=加古川市東神吉町砂部=を殺人容疑で逮捕した。容疑を認めているという。捜査関係者への取材でわかった。
大山さんは昨年12月12日、加古川の中州付近で見つかった。司法解剖の結果、頭に鈍器で殴られたとみられる傷が約10カ所あり、同10日ごろ死亡したと推定されている。
大山さんは岡山県玉野市出身。高校卒業後、神戸市内の専門学校を経て、昨年4月に吹田市のアパートで暮らし始めた。飲食チェーンでアルバイトしながら、声優を目指して大阪市内の芸能事務所の養成所でレッスンを受けていた。
捜査関係者によると、大山さんは昨年12月6日までの数日間で自分の口座から現金計約100万円を引き出していた。同日、友人と一緒に吹田市内の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」に行き、夕方に「加古川へ行く」と告げて別れた。同日深夜から翌7日未明にかけ、JR加古川駅周辺を歩く大山さんの姿が複数の防犯カメラに映っていた。
県警は大山さんが加古川市内で事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、交友関係を捜査。県警が18日に礒野容疑者から事情を聴いたところ、事件への関与を認めたという。
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朝日新聞社会部
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