ダンス☆マン×ヒャダインがこぶしファクトリーで語る「赤羽橋ファンク」と「ハロプロ文法」
2016-02-18 12:33:00
こぶしファクトリーが、2月17日にニューシングル「桜ナイトフィーバー/チョット愚直に!猪突猛進/押忍!こぶし魂」をリリースした。これに関連して、2月19日配信のWEB番組『アプカミ』(旧『MUSIC+』)では、本シングルを手がけたダンス☆マンとヒャダイン(前山田健一)の対談が実現。同日から2週にわたって番組内にて配信される。
2月上旬に行なわれたこの対談。トークは互いの音楽遍歴からハロプロ観、そして楽曲の秘密など多岐にわたった。
アレンジャーという立場から、そんなヒャダインに影響を与えた側のダンス☆マン。学生時代からモーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトのファンで、音楽的影響を多分に受けたというヒャダイン。カメラが回る前からヒャダインは「めっちゃ嬉しいです。めっっちゃ嬉しい!」と、ダンス☆マンとの初対面に喜びが隠せない。一方、マイクチェックの際に「ダンス☆マンです。ミャオ~ン!!」と、いかにも“らしい”フレーズで空気を和ませるダンス☆マン(そしてふたりのそばには、モーニング娘。「LOVEマシーン」などなど多くのハロプロ楽曲でディレクターを務め、現在ハロプロの音楽統括アップフロントの橋本慎 氏も)。
対談は、こんな雰囲気の中でスタートした。
「僕が学生だった頃、ダンス☆マンさんの『背の高いヤツはジャマ』(『She's A Bad Mama Jama』のカバー)を聴いた時に、なんて面白くてバカなことをしている人なんだろうと思いつつ、ちゃんと作っているし、ボーカルの刻み方もすごいし。あれから僕は70'sや80'sのディスコサウンドを聴き始めたんですよ。きっかけは、ダンス☆マンさん。」── ヒャダイン
ヒャダインが、自身の記憶の糸を手繰り寄せるように「ダンス☆マンは打ち込みを用いない」という話題をテーブルに広げる。これに「打ち込みをやらないわけではないんですけど、モーニング娘。さんをやらせていただいた頃には、ちょうど打ち込みに飽きてた頃で、生録にハマってた頃で、当時は生ばっかりやってましたね。」と、ダンス☆マン。当時、「LOVEマシーン」にせよ「恋のダンスサイト」にせよ、つんく♂のデモテープを聞いて、バンドメンバーみんなでアレンジして実際に音を出してレコーディングし、それを今度はつんく♂はじめ制作陣がチェックして……という工程を繰り返していたという。これだけでも今からは考えられないような話だが、ここで橋本氏から、「『LOVEマシーン』の時は、ベーシックは完全に同録(バンドメンバー全員で一斉に音を出して一発録り)ですもんね。」という一言が飛び出す。これにはヒャダインも驚きの声を挙げた。
そして、ファンクはじめとした数多くの音楽から影響を受け、それを自分の中に取り入れて、リスペクトとともに作品として世に出してきたダンス☆マンの音楽に対するスタンス。これが今日の“赤羽橋ファンク”の礎になったとふたりは分析した(※ ハロプロ楽曲の中で、ファンクテイストを盛り込んだ作品は、ファンの間で“赤羽橋ファンク”と呼ばれている)。