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オリンパス内部通報訴訟 不当な扱いしないと和解2月18日 12時03分
大手精密機器メーカー、オリンパスの社内に不正があると内部の窓口に通報したため不当に異動させられたと訴えて勝訴した社員が、その後も不当な扱いを受けたとして再びオリンパスを訴えた裁判で、会社側が今後、不当な扱いをしないと約束することや解決金を支払うことなどを条件に和解が成立しました。
オリンパスの社員の濱田正晴さん(55)は、「不正な引き抜きが計画されている」と内部通報の窓口に伝えたため不当に異動させられたとして8年前に会社を訴え、2審で異動の無効が認められ、最高裁判所で勝訴が確定しました。しかし、その後も子会社への転籍を提示されるなど不当な扱いを受けたとして、再びオリンパスを訴えていました。
東京地方裁判所では和解に向けた話し合いが行われ、18日に開かれた協議で、会社側が、今後、濱田さんに不当な扱いをしないと約束し1100万円の解決金を支払うことや、和解の内容を記した文書をすべての社員に公開すること、そして、濱田さんが会社に対する訴えを取り下げることなどを条件に和解が成立しました。
濱田さんは「時間がかかったが、解決できてよかった。内部通報した人が不利益な扱いをされないように企業への罰則など新たな仕組みを考えるべきだ」と話しています。また、オリンパスは「訴訟が長期に及んでいて、社内の平常化のため終了できたことに一定の評価をしたい」とコメントしています。
東京地方裁判所では和解に向けた話し合いが行われ、18日に開かれた協議で、会社側が、今後、濱田さんに不当な扱いをしないと約束し1100万円の解決金を支払うことや、和解の内容を記した文書をすべての社員に公開すること、そして、濱田さんが会社に対する訴えを取り下げることなどを条件に和解が成立しました。
濱田さんは「時間がかかったが、解決できてよかった。内部通報した人が不利益な扱いをされないように企業への罰則など新たな仕組みを考えるべきだ」と話しています。また、オリンパスは「訴訟が長期に及んでいて、社内の平常化のため終了できたことに一定の評価をしたい」とコメントしています。