《日本政府を攻撃する》。田舎暮らしの少年の軽はずみなネット投稿が、公安警察の逆鱗に触れた。自宅のパソコンにコンピューターウイルスを保管していたとして、兵庫県警警備部は2月、同県内に住む高校2年の少年(16)を書類送検した。企業や官庁に立て続けにサイバー攻撃を仕掛ける国際的ハッカー集団「アノニマス」を自称する少年は、国内外のハッカーと交信し、仮想空間でハッキングの予行演習もしていた。「アノニマスはカッコいい」。そんな動機でサイバー攻撃に興味を抱く若者は珍しくないといい、少年の事件を「氷山の一角」と指摘する専門家もいる。
《日本のどこを攻撃するの?》
《日本政府》
サイバー攻撃を取り締まる兵庫県警警備部の捜査員は平成25年9月、ツイッター上で、政府を標的にしたサイバー攻撃を示唆する不穏なやりとりを見つけた。
《日本政府》と書き込んだ人物のアカウントには、「アノニマス」を示すあごのとがった人物の顔の画像が添付されていた。
copyright (c) 2016 Sankei Digital All rights reserved.