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三菱電機は2月17日、2015年度の研究開発成果披露会の展示内容を発表した。今回の展示は全部で26件あり、そのうち新規発表となるのは以下の7件である。
FA(工場自動化)コントローラ内で部品やセンサの動きをシミュレーションする仮想化技術を用い、生産ラインの立ち上げ・変更時の運転確認作業を効率化する「ものづくり検証技術」を開発した。
従来は再現が難しかったチョコ停(簡単に復旧できる設備の一時的な停止)などの運転エラーをFAコントローラー内の仮想ラインで疑似的に発生させ、現実のラインに反映させることで、現場での調整期間を最大75%短縮し、変種変量生産の実現を支援する。新製品を既存の工場で展開する際などに有用といい、変種変量生産に向け、現場での調整期間を最大75%短縮できるとした。
推論処理の演算量を減らして省メモリ化することにより、人工知能を容易に車載機器、産業用ロボットや工作機械などへの組み込み機器に搭載できる「コンパクトな人工知能」を開発。これにより、従来大規模サーバが必要であった高度な推論が、高いセキュリティー環境下で高速処理を行う機械学習システムで低価格に実現できる。
蓄電池の使用中に性能をリアルタイムに推定できる「蓄電池性能オンライン診断技術」を開発。これにより、蓄電池の性能(蓄電容量、内部抵抗)の劣化度や誤差1%以下での残量をリアルタイムに推定できるため、蓄電システムの稼働率向上と用途拡大に貢献する。
周囲の状況を考慮した車線維持走行や車線変更などの通常走行、および自車前方を走行する車両からの突然の落下物を曲がることで緊急回避する「先進運転支援システム技術」のアルゴリズムを開発。
今後、開発したアルゴリズムを実車に搭載し、周辺監視などの技術と併せて自動運転レベル3(加速・操舵・制動を全てシステムが担い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態)を推進するとした。
空中に映像を表示する空中ディスプレイを開発。対角約56インチの大型空中映像により、人型サイズの映像を使った遠隔コミュニケーション用途から公共性の高い表示まで幅広い分野で近未来的な映像表現を実現。
1日あたり100万種以上増えるといわれる数億種類のウイルスの活動を、50個程度の攻撃手口に分類して検知する「サイバー攻撃検知技術」を開発。従来、種類が多く見逃していたサイバー攻撃を未然に検知することで、情報流出などの被害防止に貢献するという。
次世代超大型望遠鏡TMT(Thirty Meter Telescope:30メートル望遠鏡)の主鏡を構成する分割鏡を交換するロボットを開発。
本ロボットを核とする世界初の分割鏡交換システム(SHS:Segment Handling System)により、安全にかつ効率的に鏡を交換することで観測時間拡大を実現し、宇宙で最初の銀河やそのなかで誕生した宇宙で最初の星々の正体を解明する観測など、新しい天文学の研究分野の開拓に貢献。
多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?
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