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不正アクセス「出し子」か 他人名義の口座から現金引き出した 27歳中国人を逮捕
インターネットバンキングから不正送金を受けた他人名義の口座から繰り返し現金を引き出していたとして、大阪府警サイバー犯罪対策課は4日、窃盗容疑で住居不定、無職の中国籍、韓小松(ハン・シャオソン)容疑者(27)を逮捕し、33件の犯行(被害総額約3600万円)を裏付けて捜査を終えたと発表した。
府警によると、韓容疑者は別の中国人名義や架空の人物名義の26口座から現金を引き出しており、これらの口座には、不正アクセスを受けた11都道府県の個人・法人の23口座から現金が振り込まれていた。
逮捕・送検容疑は昨年4月上旬~同年9月中旬、大阪市内のコンビニ内のATM(現金自動預払機)などで、不正送金があった他人名義の口座から、繰り返し現金を引き出していたとしている。引き出し額の5%を報酬として受け取っていたという。
調べに対し、「知人の中国人に頼まれてやった。引き出しに使った口座やカードは宅配便などで受け取った」などと容疑を認めているが、ほかに関与した人物などについては黙秘しているという。