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〜 時短戦士による時短ブログ 〜

「ほめると子どもはダメになる」 ついでに親もダメになるし、部下もダメになる。あなたも周りもダメになる。

子育て 社会・考え方 読書
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今日は初めに本の紹介。「ほめると子どもはダメになる」 

ほめると子どもはダメになる (新潮新書)

ほめると子どもはダメになる (新潮新書)

 

 

 子育ては体力が必要だ。特に疲れるのは、子どもを叱ること。

 

 食事をきちんと食べないとき。

 風呂に入らないとき。

 寝ないとき。

 外で駄々をこねたとき。

 

 こんなとき、泣いたり叫んだりしている子どもを見ているだけでうんざりする。その上叱るとなれば、子供はさらに発狂するし、つられて自分の怒りボルテージもボンボン上昇して疲労困憊だ。

 

 疲れるのが嫌なら、叱らなければ良い。子供が何をしても放っておいて、好きなときに食べさせ、好きなときに寝るようにすれば良い。子供は自由にできてハッピーだし、自分も精神状態を保てて楽。

 

 そういった叱らない子育てに、本書はを入れている。著者の目的が序章に書かれているので紹介したい。

「ほめて育てる」の広がりから20年ほどが経過した現在、親の厳しさはますます失われ、子どもに言うことを聞かせるより、子どもの言うことを聞く親が増えているように思われる。どこで間違ったのか、今何を考えるべきなのだろうか。 

 本書では、以上のような問題意識を持って、「ほめて育てる」という思想の孕む問題について考えてみたい。

(序章 なぜ「ほめて育てる」がきになるのか  より引用)

 

ダメになるのは子供だけだろうか?なんだか親もダメになる気がする。家族みんなダメになる気がする。

 叱らない子育てをしていると、親自身もダメになる。

 まず、子供に何を伝えたらいいのかわからなくなる。

 

 「あれもOK、これもOK。なんでもいいから好きにやって〜」

 

 口でこう言うかもしれないし、もしかしたら子供が何をしても1つも注意しないのかもしれない。そうやって子供に「自由にして良い」と伝えているつもりかもしれないが、これじゃあ何も教えていないのと同じだ。

 

 子供は成長できないし、自分も親として成長できない。家族みんなが成長しないで、ただの幼い人間の寄せ集めになってしまう。

 

 ダメなものはダメ。人によって基準は違うと思うけど、生きていく上で「何でもOK」ということはないはずだ。親は自分の知っている範囲で、やっちゃダメなことを子供に伝えなくちゃいけない。

 

もしかして、コーチングを実践した結果、あなたの部下もダメになっているのでは?ついでにあなたも上司としてダメになっているのでは?

 コーチングという言葉に聞き覚えがある人は多いだろう。ビジネスの世界で、部下をどのように伸ばしていくかという観点で、役員や部長・課長、その他チームをまとめたり後輩をこれからもつ若手スタッフたちに、「コーチング研修」なるものを受けさせる会社は多い。

 

 そんなコーチング研修で、「ほめて伸ばそう!部下は叱るものではない」という指導をされた人は、ちょっと考えてほしい。本当に叱らないことで部下は伸びるのだろうか?

 コーチングを実践し始めたばかりの人は、ほめることで部下との関係が良くなることでコーチングの素晴らしさを実感しているかもしれない。ただ、勘違いしないでほしい。本来の目的は「部下の能力を伸ばすこと」であって、「職場の雰囲気改善」ではないはずだ。ほめた結果、部下の仕事のスピードは上がっただろうか?成果物の質は良くなっただろうか?

 果たして、褒めることに終始して叱らない指導をすることは部下への愛なのか。それとも上司としてしなければならないことをサボっているだけなのか。

 

 自分自身のことも考えてほしい。

 ただただ部下とのトラブルを減らしたいがために、叱る厳しさを放棄していないだろうか。

 良いところを見つけて伸ばすことに終始して、悪いところを潰すことを忘れていないだろうか。

 

 もしかして、「ほめる」ことで自分も周りの人間もダメになっていないだろうか?

 

その他の参考文献

 早速部下を叱り飛ばしてやろうと思っている鼻息荒いあなたには、まず「嫌われる勇気」を読んでもらいたい。なんていうか、ひとまず落ちつこう。自分が今まで周りを叱らなかった理由をしっかりと考えよう。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

  子供がイチゴを逆さに突っ込んだ。叱ろうか迷う。

https://www.instagram.com/p/BB4-KpgHJuP/

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