栄区版 掲載号:2015年2月26日号

あーすぷらざで初めての独演会を開く

入船亭扇里(せんり)さん

栄区出身 38歳

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凱旋高座で地元に恩返し

 ○…1996年、九代目入船亭扇橋に入門。前座から始まり2000年、二ツ目昇進。前座時代は休む間もなく忙しかったが、二ツ目になった途端、暇になった。時間があるので自主活動に励む。この時は生きるために必死。何もなければ収入はゼロ。バーライブや音楽ライブで落語を演じることもあった。カウンターに座布団を敷いてにわか高座の体(てい)。音楽関係の人との共演が増え始めると、不特定多数の前で落語。知らない人の前でやることが大事だという。音楽を聴きに来ている人の前で落語をするのがいい勉強になった。

 ○…辻堂生まれ。3歳から栄区に。桂台小から本郷台小、本郷中と進み、県立永谷高校へ。父親が運転中にラジオで落語を聴いていたのをそばで見ていた。よく家で一人、ラジオの落語の録音を繰り返し聴いていたという少年時代。高校生の時、アルバイトで稼いでは寄席につぎ込んだ。高校卒業後、浪人生活を送るが、浅草演芸ホール、新宿末廣亭に足繁く通った。

 ○…「十八番(おはこ)は作らない」と唇を真一文字に結ぶ。どんな噺でも緊張感を持って演じたいのだ。34歳の時、二ツ目から真打に昇進した。そのときは「ていねい」を心がけた。とにかくお客さんに満足してもらわなければと気負った。今はお客さん、場所を選ばず、やれることを精一杯やりたいと虚心坦懐。

 ○…2、3年前に公田小で高座に上がったことがある。「怖かった」としみじみ語る。みっともないことをやっているという気持ちがあって栄区内を避けていた。大船、新杉田などを拠点に活動していた。昨年8月、「大きな会をやろうと思ったら(栄区内では)プラザホールだろう」と内々の集まりで落語をやったら「意外とやりやすかった」。3月8日の初めての独演会を前に「これを機に年に1〜2回…季節を変えて(独演会が)できたらいいな。今度は暮れにでも」と構想はふくらむ。意気軒高だ。

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